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インフラエンジニア採用が難しい5つの理由|成功の10ステップ

インフラエンジニア採用が難しい5つの理由|成功の10ステップ

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「インフラエンジニアを採用するのは難しい…」

「どうすればインフラエンジニアを採用できる?」

こういった悩みを持つ採用担当者様に役立つ記事です。

この記事でわかること

  • インフラエンジニアの採用が難しい理由
  • インフラエンジニアの転職層を見つける9つの方法
  • インフラエンジニアを採用する10ステップ

人材不足や採用競争の激化などの理由で、インフラエンジニアの採用が難しい状況が続いています。

この記事では、インフラエンジニアの採用が難しい状況でも、人材を採用する方法を網羅的に解説しています。

効果的な採用チャネルや、インフラエンジニアを採用するためのステップもすべてわかるので、採用目標を達成したい方は最後まで読んでみてください。

インフラエンジニアの採用におすすめAIツール

私たちが提供する「HELLOBOSS」は、AIが貴社に合うインフラエンジニアを推薦してくれる可能性があります。

また、月額4,000円からスカウトを送り放題で、チャットで候補者とやり取りできるため返信率も高いです。

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監修者「前置きはいいから、早くインフラエンジニアを採用するコツを知りたい!」という場合は、インフラエンジニアの転職層を見つける9つの方法へジャンプしてください。

Contents

インフラエンジニアの採用が難しい背景には、求人倍率の高さや専門的なスキルセットの多様化など、複数の要因があります。以下に、その代表的な5つの理由を紹介します。

インフラエンジニアの採用が難しい理由

  1. 人材が不足して採用競争が激化しているから
  2. 人材が大手企業に流れてしまうから
  3. 必要スキルが多彩で人材の評価が難しいから
  4. あまり転職しないインフラエンジニアも多いから
  5. 未経験者にとって「きつい仕事」という印象があるから

まずは、インフラエンジニアの採用が難しい背景を理解しておきましょう。1つずつ解説していきます。

人材が不足して採用競争が激化しているから

令和5年度のインフラエンジニアの有効求人倍率は2.23倍です。

参考:jobtag|システムエンジニア(基盤システム)

令和5年の全体平均の有効求人倍率1.31倍を大きく上回っており、人材の獲得が難しい状態といえます。

参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年12月分及び令和5年分)について

即戦力のインフラエンジニアは引く手あまたで、内定を出しても他社がさらに好条件を提示する場合があります。最新技術や豊富なプロジェクト経験を持つ人材は特に貴重です。

ポイント

経済産業省のデータによると、今後もエンジニア不足は加速していき、採用が難しい状況が続く可能性があります。

出典:経済産業省|- IT 人材需給に関する調査 - 調査報告書

人材が大手企業に流れてしまうから

大手企業も積極的にインフラエンジニアの求人を出しています。給与水準や福利厚生が充実しているうえ、大規模プロジェクトや豊富な学習環境を提供する大手企業も珍しくありません。

ポイント

大手企業に魅力を感じるインフラエンジニアは多く、中小企業は条件面で対抗しにくい現実もあるでしょう。

入社後の安定感を重視する候補者もいるため、ネームバリューの高い企業へ流れやすいです。この構図が中小企業の採用を困難にしています。

必要スキルが多彩で人材の評価が難しいから

クラウド移行やセキュリティ強化など、インフラエンジニアに求められる能力は広がり続けています。以下の表に挙げるような幅広いスキルを正しく理解しないと、適切な人材を見分けにくいです。

求められるスキル内容
オンプレからクラウドへの移行既存の物理サーバを段階的にクラウドへ移行する経験や知識
クラウド運用・管理AWS、Azure、GCPなど
セキュリティ強化ゼロトラスト、SOC運用
ネットワーク管理SDN、VPN、FWなど
システム運用・保守CI/CD、監視など
自動化・IaCTerraform、Ansibleなど

採用する側の知識が足りないと、正しく人材を評価できず採用が難しくなるでしょう。

あまり転職しないインフラエンジニアも多いから

転職しないインフラエンジニアも多くいます。企業は長期案件の担当者を固定するため、待遇を手厚くして離職を抑えているためです。市場に出る候補者が限られ、採用が難しくなっています。

インフラエンジニア人材の流動性が低い原因

  • 長期案件で人材が動きにくいから
  • 企業が待遇を上げて離職を防いでいるから
  • 特定環境に必要なスキルを持つ人材は固定されがちだから

こうした要因が重なると、優秀な人材を新たに探しても応募が伸びないことがあります。

未経験者にとって「きつい仕事」という印象があるから

インフラエンジニアは夜勤や緊急対応が必要になることもあり、ネット上でも「きつい仕事」といったイメージを持たれがちです。

24時間運用のシステムで障害が発生した場合、真夜中でも速やかに復旧の対応をしなければなりません。

未経験者の中には、インフラエンジニアのきつさを知って応募をためらう方もいます。こうした理由も、インフラエンジニアの採用を難しくしています。

転職を考えるインフラエンジニアを見つける主な方法は、以下の9つです。組み合わせて使うことで、良い人材に出会える確率が上がります。

採用手法メリット
求人サイト・応募が増えやすい
・認知度が向上する
ダイレクトリクルーティング・転職の潜在層にも接触できる
・候補者と相互理解が深まりやすい
AIマッチング・自社に合う人材をAIが推薦してくれる
・発見しづらい候補者を見つけられる場合がある
リファラル採用・社員が推薦するためミスマッチが減りやすい
・企業文化を理解した人を採用しやすい
派遣会社・すぐに技術者に働いてもらえる
・諸手続きが軽減され採用担当者の負担を抑えられる
人材紹介会社・スクリーニング済みの候補者に出会いやすい
・急ぎのポジションにも迅速対応が期待できる
フリーランス向けのマッチングサービス・特定分野に強いエンジニアと契約しやすい
・急な案件にも柔軟に人員を追加しやすい
勉強会の開催・インフラエンジニアと接点を持ちやすい
・技術内容を共有することで信頼が高まりやすい
オウンドメディア・候補者との接点を増やしやすい
・人材プールの形成につながる

1つずつ解説していくので、貴社に合いそうな方法を実践していきましょう。

求人サイト

求人サイトは多くのインフラエンジニアに求人を見てもらえる可能性があります。知名度のある求人サイトであれば、認知度の向上にも役立つでしょう。

ただし、応募してくる人材のスキルはバラつきがあるため、採用基準を明確にして選考を進める必要があります。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングでは、SNSや転職プラットフォームで候補者に直接アプローチする方法です。転職意欲が低いインフラエンジニアに対しても、自社の魅力を伝えれば興味を引ける可能性があります。

ポイント

ただし、スカウトメールを作成する技術が必要です。メールの文章が魅力的でないと、返信がない場合もあるでしょう。

スカウトメールのコツは、【完全ガイド】スカウトメールの返信率を上げる16の方法|例文つきにまとめています。

おすすめダイレクトリクルーティングツール

冒頭でも触れましたが「HELLOBOSS」は月額4,000円からスカウトを送り放題で、チャットで候補者とやり取りできるため返信率も高いです。

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AIマッチング

AIマッチングは、膨大な候補者データの中から、AIが自社に合う人材を推薦する仕組みです。担当者が大量のプロフィールを目視で確認する手間を軽減でき、思いもよらない人材に出会える可能性が広がります。

ただし、AIの判断は完璧ではないので、AIが推薦した人材データをチェックするのがおすすめです。

おすすめAIマッチングツール

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リファラル採用

リファラル採用は、現場のエンジニアの友人・知人を紹介してもらう方法です。企業との相性を考えたうえで人材を紹介してもらえるため、スキル・カルチャー面のミスマッチが起こりにくいでしょう。

ポイント

ただし、社員の交友関係が限られると候補者も少なくなります。紹介のためのインセンティブを用意するなど工夫が必要です。

派遣会社

派遣会社は急ぎの人員確保に便利です。繁忙期の増員など、突発的な稼働に対応できるのがメリットです。

社員と比べて契約終了後の継続が見込みにくい一方、案件ごとに人材を切り替えられる柔軟性があります。

人材紹介会社

人材紹介会社は、エンジニア分野に精通したキャリアアドバイザーが適任者を紹介してくれます。募集の詳細を正確に伝えれば、サーバ構築やクラウド運用など必要とされるスキルを持つ候補者が見込みやすいです。

オンプレからクラウドへの移行を急いでいる場合、そうした経験がある人を優先的にリストアップしてもらえる可能性があります。

人材紹介料は高くなりやすいですが、優秀な人材を獲得したい場合は投資を検討してみましょう。

フリーランス向けのマッチングサービス

フリーランス向けのマッチングサービスでは、特定のスキルを身につけたインフラエンジニアを探しやすいです。例えばAWS移行に特化したフリーランスと契約すれば、短期間でインフラを整えられる可能性があるでしょう。

ポイント

派遣や正社員とは異なり、プロジェクトの条件に合わせて業務委託を結ぶケースが多いです。

フリーランス起用のあと、双方が納得すれば正社員登用につながる場合もあります。

勉強会の開催

勉強会を主催すると、学習意欲の高いインフラエンジニアに出会える可能性があります。

魅力的な勉強会であれば、参加者に「この企業でもっと学びたい」と感じてもらえるかもしれません。

勉強会をきっかけにSNSなどで候補者と繋がると、将来的な採用にも発展しやすいです。

オウンドメディアの運用

オウンドメディアでは、SNS・ブログ・YouTube・LINEといったチャネルを使い、社内で培ったノウハウを発信します。インフラの構築事例やクラウド移行のスキルなどを共有すれば、エンジニアに注目される可能性があります。

閲覧者が増えるほど「この企業に興味があるから応募してみよう」と思う候補者も増えるでしょう。

ポイント

自社に興味がある人材が増えていくと、安定して人材を採用できる「人材プール」の形成に繋がります。

継続する難易度は高いですが、オウンドメディアを運営している企業は少ないためチャンスがあります。

インフラエンジニアを採用する際におすすめのステップは以下のとおりです。

インフラエンジニアを採用する10ステップ

  1. ペルソナ設計
  2. 採用基準の設定
  3. 年収や待遇の再設計
  4. 選考フローの見直し
  5. 求人票の見直し
  6. 企業ブランディングと広報
  7. カジュアル面談で候補者の話を聞く
  8. チーム面接と実技テスト
  9. 内定者フォロー
  10. PDCAサイクルを回す

いずれも採用を成功させるために必要な要素です。たしかにインフラエンジニアの採用が難しい状況が続いていますが、少しでも採用の成功率を上げるためにも、抜けている部分があれば実践していきましょう。

①ペルソナ設計

まずは、採用したい人材・ペルソナを明確に決めましょう。求めるスキルや経験年数だけでなく、性格面や働き方の志向も意識すると、候補者に刺さる求人票を作成できます。

具体例は以下のとおりです。

具体的には以下の手順でペルソナを設計していきましょう。

採用ペルソナを設計する手順

  1. 採用したい人材像を社長や現場に聞く
  2. 人材を採用する目的を定義する
  3. 採用したい人材像を書き出す
  4. 採用市場に合わせたペルソナにする
  5. ペルソナを経営層や現場のメンバーに確認してもらう

採用ペルソナを設計するコツは、採用ペルソナの作り方完全ガイド|テンプレートと7ステップのフレームワークも参考にしてみてください。

②採用基準の設定

続いて、人材の採用基準を設定します。採用基準を明確にするほどミスマッチを防ぎやすいです。

社内のインフラエンジニアに相談しながら採用基準を決めると、現場のニーズを反映しやすくなります。具体例は以下のとおりです。

採用基準の項目内容例
技術スキル・AWS、Azure、GCPのいずれかで運用経験
・Linuxサーバ構築経験
経験年数・インフラ運用経験3年以上
・プロジェクトリーダー経験があれば尚良し
ソフトスキル・チームでの連携が可能
・トラブル対応時に落ち着いて行動できる
資格・学歴・LPICやCCNAなど資格取得者は優遇
・高専・大学理系学科出身など
応募者の志向性・クラウドネイティブ化を推進したい
・セキュリティ強化に興味がある

上記を参考に、現場のエンジニアと協力しながら採用基準を設定していきましょう。

③年収や待遇の再設計

年収やリモートワーク環境などの待遇面を整えると、インフラエンジニアを採用しやすくなります。

もちろん待遇の改善は簡単ではありませんが、競合他社の待遇をチェックしながら改善できる点があれば対応します。

参考

インフラエンジニアの平均年収は684.9万円です。

参考:jobtag|システムエンジニア(基盤システム)

待遇を再設計する際は、ROI(投資対効果)も計算しましょう。新しく設計した待遇で人員を1人増やすコストと、その人材がもたらす成果でROIを計算できます。

ROIの計算式

ROI(%)=(利益or効果-投資額) ÷投資額×100

ROIの計算例

(新規インフラエンジニアが改善したプロジェクトで1,000万円の利益向上)-(年収500万円+諸経費300万円)=200万円
200万円÷800万円×100=25%

ROIの観点でプラスなら、年収を高めに設定することも検討してみましょう。

④選考フローの見直し

他社からも声がかかるインフラエンジニアが多いため、スピーディーな選考フローが望ましいです。面接回数を減らしたり、意思決定のタイミングを短縮するだけでも離脱を防げるでしょう。

選考フローの具体例は以下のとおりです。

選考フロー具体例
①書類選考送付から3日以内に合否連絡
②一次面接面接希望日から1週間以内に実施
③技術テストオンラインツールで短時間評価
④最終面接一次面接から5営業日以内に調整
⑤内定面接終了後48時間以内に意思決定

選考の各段階でKPIを設定しておくと、進捗を管理しやすくなったり、改善しやすくなったりします。

選考過程を視覚化すれば、どこで離脱が起きやすいか分析できます。KPIを短期間で振り返り、必要があればフローを調整しましょう。

採用KPIについては、採用KPIを設定する5ステップ|4つの運用のコツと注意点も解説に詳しくまとめています。

⑤求人票の見直し

魅力的な求人票を作成すると、応募する人数が増える可能性があります。求人票には以下のような内容を盛り込みましょう。

求人票の内容

  • キャッチコピー
  • 仕事内容
  • 給与と事例
  • 勤務地
  • 勤務時間
  • 1日のスケジュール例
  • 時間外労働
  • 休日や休暇制度
  • 福利厚生や待遇
  • 募集背景
  • 求めるスキルや条件
  • 事業内容
  • 社風や理念
  • キャリアプラン
  • 研修制度
  • 資格取得支援
  • 転勤の可能性
  • 平均勤続年数
  • 募集人数
  • 試用期間
  • 社内見学の有無
  • 組織構成
  • 選考フロー

求人票の記載例は以下のとおりです。

求人票の記載例は以下のとおりです。

項目記載例
キャッチコピー「AWS移行プロジェクト実績50件超!クラウドネイティブな環境で新たなキャリアを目指しませんか」「社員定着率95%!大規模インフラに挑戦できる環境です」
仕事内容【業務内容】
– オンプレ環境からクラウドへの移行(AWSメイン)
– ネットワーク設計・構築(SDN、VPN、ファイアウォール)
– 障害監視や自動化スクリプトの作成(Terraform、Ansible)
– 社内プロジェクトの技術検証と改善提案
<入社後の流れ>
– 1ヶ月目:先輩とのOJTで既存システムを把握
– 2〜3ヶ月目:小規模案件の運用・保守を担当
– 4ヶ月目以降:クラウド移行プロジェクトに参画、リーダー候補として進捗管理にも挑戦
給与と事例【給与】
– 基本給:月給280,000円~
– インフラ手当:月20,000円
– 資格手当:月10,000円~(例:AWS認定資格など)
– 残業手当:全額支給(1分単位)
– 昇給:年1回(4月)
– 賞与:年2回(6月・12月)
<年収例>
– 30歳(入社3年目)/年収480万円(基本給+手当+賞与)
– 35歳(入社5年目)/年収600万円(プロジェクトリーダー)
勤務地【勤務地】
– 本社:東京都千代田区◯◯1-2-3 ◯◯ビル7F
<アクセス>
– JR◯◯駅 徒歩5分
– 東京メトロ◯◯駅 A3出口より徒歩3分
<通勤>
– 自転車通勤可(駐輪場無料)
– 通勤手当:全額支給(月額上限5万円)
– リモート勤務:週2回までOK
勤務時間【勤務時間】
– 9:00~18:00(実働8時間、休憩60分)
– フレックスタイム制(コアタイム10:00~15:00)
<特徴>
– 残業は月平均10時間程度
– 始業前残業禁止
– 月1回ノー残業デー実施
– リモート勤務推奨(プロジェクト内容により在宅可)
1日のスケジュール例【インフラエンジニアAさんの1日の例】
8:45 出社(Slackでチームに挨拶)
9:00 朝会(AWS移行案件の進捗共有)
9:30 クラウド環境の設定変更やリソース管理
12:00 昼休憩(1時間)
13:00 障害監視ツールのチェック、定例ミーティング
15:00 Terraformスクリプト修正、新機能のテスト
16:30 業務報告、課題整理17:30 翌日の作業計画作成
18:00 退社(残タスクがあれば在宅で対応可)
時間外労働【時間外労働】
– 月平均:10~15時間
– 夜間対応:当番制(月2回程度)
<残業削減の取り組み>
– 週1回のノー残業デー
– 自動化ツール導入で業務効率化
– 事前申請制を徹底し、ムダな残業を防止
– 36協定締結済み(年末年始や繁忙期など特定時期のみ増える傾向あり)
休日や休暇制度【休日・休暇】
– 年間休日:125日
– 完全週休2日制(土・日)、祝日
– GW休暇、夏季休暇3日、年末年始5日
– 有給休暇(初年度10日、最大20日)取得率80%
– 慶弔休暇、育児休暇、介護休暇あり(取得実績多数)
– リフレッシュ休暇(勤続5年ごとに5日連続取得可)
福利厚生や待遇【福利厚生・待遇】
– 社会保険完備(健康、厚生年金、雇用、労災)
– 通勤手当(全額支給、上限5万円)
– 住宅手当(月2万円、条件あり)
– 資格取得支援制度(受験料補助、合格祝金3万円など)
– 確定拠出年金制度
– 健康診断(年1回)
– インフルエンザ予防接種(無料)
– 社員旅行(年1回)、社内イベント多数
募集背景【募集背景】
– DX推進に伴い、クラウド基盤構築案件が増加中
– 昨年度は売上高が前年比120%となり、新プロジェクト発足が決定
– 現在10名のインフラチームを15名に拡大予定
<業績推移>
– 2023年度:売上高20億円
– 2024年度:売上高25億円
– 2025年度見込み:30億円(新規案件拡大)
求めるスキルや条件【必須条件】
– インフラ運用・保守経験2年以上
– Linuxサーバの基本操作
– ネットワーク基礎知識(TCP/IP、サブネットなど)
【歓迎条件】
– AWS、Azure、GCPいずれかでの運用経験
– IaCツール(Terraform、Ansibleなど)の利用
– LPICレベル2、CCNAなどの資格保有
【求める人物像】
– 障害発生時も冷静に対応できる方
– 新しい技術を積極的に学ぶ姿勢がある方
事業内容【事業内容】
– 法人向けクラウド導入支援
– ネットワークインテグレーション
– データセンター運用サービス
– システム障害監視・サポート
<業績>
– 売上高:30億円(2024年3月期)
– 資本金:5億円
– 従業員数:200名(うちエンジニア150名)
社風や理念【企業理念】
「技術で社会を変え、未来に貢献する」
<社風の特徴>
– フラットな組織:年齢や肩書きにとらわれないコミュニケーション
– 社内勉強会を週1回実施:新技術やツールの導入を提案しやすい雰囲気
– 社員同士の助け合い文化:障害対応時は全員でサポート
キャリアプラン【キャリアプラン例】
– 入社半年:小規模案件の運用保守からスタート
– 入社1年:クラウド移行プロジェクトのサブリーダー
– 入社3年:リーダーとして3〜5名のチームを指揮
– 入社5年:マネージャーまたはSREエンジニアにキャリア分岐
<研修と学習サポート>
– 技術研修:クラウドベンダーの公式トレーニング
– 資格取得:AWSソリューションアーキテクト、LPIC合格者への祝金や手当
研修制度【研修制度】
– 新入社員研修:ネットワーク基礎やセキュリティ基礎を2週間実施
– OJT:現場メンターがついて実務をフォロー
– 階層別研修:2年目研修、リーダー研修、マネージャー研修
– オンライン学習支援:eラーニングツール無料アカウント付与
資格取得支援【資格取得支援】
– 資格費用補助:試験代全額補助(AWS、Azure、LPICなど)
– 合格祝い金:最大5万円まで支給
– 社内勉強会:週1回開催、合格者がノウハウを共有
– 試験直前休暇:年2日まで取得可
転勤の可能性【転勤について】
– 当面なし(東京都内プロジェクトが中心)
– 将来的に拠点拡大があれば希望者のみ転勤の可能性
– 引越し費用補助:10万円まで
– 家族帯同の場合は社宅制度あり
平均勤続年数【平均勤続年数】
– 8.5年(全社員)
– 10年以上在籍社員:全体の35%
– 直近3年間の離職率:5%
<長期勤続表彰>
– 5年ごとにリフレッシュ休暇付与(5日)
– 10年ごとに海外研修への参加券を支給
募集人数【募集人数】
– インフラエンジニア:3名採用予定
– 配属先:クラウド移行チーム(AWS担当2名、Azure担当1名)
<組織構成>
– クラウド移行チーム:10名(リーダー1名、メンバー9名)
– 今回の増員で14名体制を計画
試用期間【試用期間】
– 3ヶ月間(給与・待遇に変動なし)
– 研修+OJTで基礎業務を習得- 評価が良ければ期間短縮もあり(最短2ヶ月)
– 未経験者は技術研修追加(別途1週間程度)
社内見学の有無【社内見学】
– 希望者向けに、毎週火曜と金曜の14:00〜15:30に見学会を実施
– 開発現場やインフラチームの作業エリアを案内
– メンバーとの座談会(30分)
– 参加方法:専用フォームか電話で予約- 交通費一部支給(上限2,000円)
組織構成【組織構成】
– 全社:200名(エンジニア150名、管理部門50名)
– インフラ部門:60名(クラウド移行チーム、ネットワークチーム、SREチームなど)
– 平均年齢:32歳(20代〜40代まで幅広く在籍)
– リーダー層:10名(30代が中心)
選考フロー【選考フロー】
1. 書類選考(3営業日以内に連絡)
2. 一次面接(人事+技術担当)
3. 技術テスト(オンラインで1時間)
4. 二次面接(部長クラス)
5. 内定(最短2週間)
<注意点>
– フィードバックは面接後3日以内
– スピード感を重視、適性と合致すれば早期内定も可能
– 応募から入社まで1ヶ月以内を想定

数字や実績を盛り込むと印象に残りやすく、応募率も高まりやすいです。求人票のコツは、求人票の書き方のコツを徹底解説|求人票の作り方5ステップも参考にしてみてください。

⑥企業ブランディングと広報

インフラエンジニアの興味を引くには、企業サイト・SNS・YouTubeなどで自社の魅力を積極的に発信する必要があります。特に以下の内容を軸に情報発信を進めるのがおすすめです。

情報発信の内容

  • 企業の強み
  • 現場エンジニアの声
  • キャリアパス

企業の強みでは、クラウド移行案件の実績や先端技術の研究事例を具体的に示しましょう。現場エンジニアの声は、チームでのコミュニケーションや実務での学びを伝えると好印象です。

さらにキャリアパスも明確に示すと、候補者が将来像を描きやすくなります。こうしたブランディング施策は、転職潜在層にも効果があります。

⑦カジュアル面接で候補者の話を聞く

面接の前にカジュアル面談を導入しましょう。カジュアル面談では、候補者のヒアリングに集中すると、信用されて興味も持ってもらえる可能性があります。

ヒアリングのコツ

「将来どのような技術に携わりたいか」「今までの経験で苦労した点は何か」などを丁寧に聞いてみてください。

信用を獲得した上で自社の魅力を伝えると、前向きに聞いてくれて、応募につながりやすくなります。

⑧チーム面接と実技テスト

面接では配属先のメンバーと面談する場を設けるのがおすすめです。候補者が入社後の働き方をイメージできたり、メンバーとの相性が見えたりします。

面接では以下のように質問して、適性を見極めましょう。

併せて実技テストも導入するとスキルを判断できます。実技テストの事例は以下のとおりです。

実技テストの事例

  • AWSやAzureなどクラウド環境でのサーバ構築
  • Terraformを使った仮想マシン立ち上げ
  • 簡単な障害想定を出して原因を推定する
  • ネットワーク設定やルーティングの変更

戦力としてどの程度活躍できるかチェックしてみてください。

⑨内定者フォロー

内定を出した後は、辞退を防ぐためにフォローしていきましょう。優秀な候補者ほど複数社と並行して選考を進めているケースが多く、他社に人材が流れてしまうリスクがあります。

こまめに連絡を取り合い、内定者のモチベーションを高める施策が必要です。

内定者フォローの具体例は以下のとおりです。

内定者フォローの具体例

  • 入社前研修や研修用の資料を渡す
  • チームメンバーとの顔合わせやオンライン懇親会を実施
  • オフィス見学や社内イベントへの招待
  • 不明点や不安に対する個別相談

企業や現場の温度感を伝えれば、内定者との信頼関係が深まり、辞退を防げる可能性があります。

⑩PDCAサイクルを回す

採用活動で成果を上げるには、PDCAサイクルを継続して、採用プロセスをブラッシュアップするのがコツです。具体的には以下のようにPDCAサイクルを回していきましょう。

PDCAの段階具体例
Plan(計画)・採用目標数を決める
・KPI設定
Do(行動)・求人票の改善
・ダイレクトスカウト強化
・技術テストを導入
Check(評価)・選考フローの各段階の移行率を集計
・候補者アンケート実施
Action(改善)・選考フローの短縮化
・内定者フォロー強化

検証の結果を振り返ることで課題が明確になり、改善の方向性が具体化します。PDCAを回し続ければ、インフラエンジニア採用の成果が見えてくるでしょう。

インフラエンジニアを採用する際は、候補者の経験レベルに合わせた施策が必要です。未経験者から上級者まで、意識すべきポイントを押さえておくと、応募者の興味を引きやすくなります。

レベル別の採用コツを3パターンに分けて解説していきます。

未経験者:学習サポートをアピールする

インフラエンジニア未経験者を採用する際は、挑戦しやすい求人内容と学習サポートを前面に打ち出すと効果的です。例えば「クラウド環境の基礎から学べる研修」を明確に記載すると、将来像が描きやすくなります。

さらに「最初の3ヶ月はOJTで運用監視を担当」というようにステップを具体的に示すと、やる気の高い人が応募してくる可能性があります。興味を持ってもらうため、オンラインセミナーやカジュアル面談も活用しましょう。

未経験者を採用するコツ

  • 「入社後の研修プログラム」を求人票やサイトで公開
  • 基本的なネットワークやLinux操作は社内勉強会でサポート
  • 先輩エンジニアがメンターとなるOJT体制をアピール

こうした情報を発信すれば、未経験者が安心してエントリーしやすくなります。

中級者:スキルを活かせる案件をアピール

中級レベルのインフラエンジニアは、ある程度の運用経験やクラウド活用を身につけていることが多いです。この層を採用するには、即戦力として活かせる案件や役割を示すと興味を引きやすいです。

例えば「AWSの運用経験がある方は大型移行プロジェクトを担当」「Terraformスクリプトの自動化にも参加可」など、スキルが活かせる具体例があると好印象です。

中級者を採用するコツ

  • オンプレからクラウドへの切り替え案件を主導してもらう
  • ダイレクトリクルーティングで対象スキルを明示してアピール
  • 社員インタビューで実際の業務範囲や成長ストーリーを伝える

中級者は新しい技術へ踏み込む機会や裁量の大きさを重視する傾向があるため、それらをアピールすると採用へ結びつく可能性があります。

上級者:ハイスキル案件と高い報酬をアピール

上級レベルを採用する場合は、高度な技術に携われる環境や報酬面での優位性を打ち出すと注目されやすいです。例えば「コンテナ基盤の設計リードを担う役割」や「自社サービスのSREを主導するポジション」を提示すると興味が高まるでしょう。

採用時には現場のエンジニアやマネージャーが直接スカウトし、求める技術水準を明確に伝えるとスムーズです。

上級者を採用するコツ

  • SREやDevOpsの知見を生かせるプロジェクトを用意
  • 業界平均より高めの報酬や報奨制度を案内
  • マネジメントかスペシャリスト、希望に合うキャリアパスを明確化

このクラスの人材は、企業文化や成長ビジョンの共有も含めた丁寧なアプローチが有効です。

採用後のオンボーディングを充実させると、インフラエンジニアの定着率とパフォーマンスが向上します。入社初期の研修やスキルアップのサポートだけでなく、将来像を示すと早期離職の予防にもつながります。

具体的なオンボーディング対策は以下の4つです。

インフラエンジニアのオンボーディング対策

  1. 研修制度とフォロー体制
  2. スキルアップのサポート
  3. キャリアプランを示す
  4. 小規模のプロジェクトリーダー経験を積ませる

採用した人材がすぐに辞めないためにも、1つずつ実践してみてください。

研修制度とフォロー体制の強化

研修制度とフォロー体制を整えておくと、新人の離職率を下げやすくなります。例えばネットワークやクラウド基礎の座学研修を設けて、現場業務に馴染む段取りを作るとスムーズです。

ポイント

メンター制度を採用し、チームの先輩エンジニアが定期的に進捗や疑問を確認する場を作るのもおすすめです。トラブルを抱え込む前に解決でき、早期離職を避けやすくなります。

入社後2週間の導入研修で社内ルールや基本ツールの使い方を学び、次の2週間はメンターとペアを組み小規模案件の監視や設定変更を実践させる流れも良いでしょう。チャットツールでいつでも質問できる仕組みを整えれば、孤立しにくくなります。

研修やフォローを通じて業務や企業文化を理解してもらうと、本人の安心感が高まり、成長意欲を継続させやすいです。

スキルアップのサポート

入社後も継続して学べる環境があると定着につながります。例えば資格取得支援や勉強会の開催を制度化し、週1回のペースでナレッジシェア会を実施するのもおすすめです。

社内向けのテックブログやオンラインセミナーも作り、学ぶ意欲を後押しすれば、業務に追われがちなエンジニアでも知識の更新がしやすくなります。

スキルアップサポートの例

  • LPICやAWS認定資格などの試験費用を会社が一部補助
  • 社内勉強会を月1回実施し、テーマ発表者をローテーション化
  • 書籍購入や外部セミナー参加の補助制度を整備

スキルアップできる仕組みがあれば、エンジニアは将来を明るく感じて離職を考えにくくなります。

キャリアプランを示す

将来のキャリアパスを提示すると、モチベーションが維持しやすいです。例えば「半年後にはAWS移行案件のリーダー補佐」「2年後にはSREチームのコアメンバー」など具体的に示しましょう。

どのような経験を積めば昇進や新技術の導入担当になれるかが見えると、学習意欲が高まります。以下はインフラエンジニアが魅力を感じやすいキャリアパスの例です。

これらの道筋をはっきり示せば、中長期的に自己成長を目指す人材が定着しやすくなります。

小規模のプロジェクトリーダー経験を積ませる

エンジニアが業務に慣れてきたら、小規模のプロジェクトリーダーを任せるのもおすすめです。ネットワーク刷新などリスクが少ない案件で指揮を取る機会を与えれば、マネジメント視点や主体的な問題解決スキルが身につきます。

周囲の先輩がサポートしつつも自分で進捗管理や調整を進めることで、エンジニアとしての成長を実感しやすくなります。

実施のポイント

  • プロジェクト規模は1〜3名のチーム、期間は1〜2ヶ月程度
  • マイルストーン設定やタスク分担を自ら考えてもらう
  • 先輩のバックアップをつけて定期レビューを実施

こうした小規模リーダーの経験は、本格的な大型案件に備えるステップになり、インフラエンジニアのキャリア形成を後押しします。

インフラエンジニアを採用するためにも、さっそく採用方法を改善していきましょう。

最後にもう一度、転職を考えるインフラエンジニアを見つける方法をまとめておきます。

採用手法メリット
求人サイト・応募が増えやすい
・認知度が向上する
ダイレクトリクルーティング・転職の潜在層にも接触できる
・候補者と相互理解が深まりやすい
AIマッチング・自社に合う人材をAIが推薦してくれる
・発見しづらい候補者を見つけられる場合がある
リファラル採用・社員が推薦するためミスマッチが減りやすい
・企業文化を理解した人を採用しやすい
派遣会社・すぐに技術者に働いてもらえる
・諸手続きが軽減され採用担当者の負担を抑えられる
人材紹介会社・スクリーニング済みの候補者に出会いやすい
・急ぎのポジションにも迅速対応が期待できる
フリーランス向けのマッチングサービス・特定分野に強いエンジニアと契約しやすい
・急な案件にも柔軟に人員を追加しやすい
勉強会の開催・インフラエンジニアと接点を持ちやすい
・技術内容を共有することで信頼が高まりやすい
オウンドメディア・候補者との接点を増やしやすい
・人材プールの形成につながる

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貴社のインフラエンジニア採用の参考になれば幸いです。

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「インフラエンジニアを採用するのは難しい…」

「どうすればインフラエンジニアを採用できる?」

こういった悩みを持つ採用担当者様に役立つ記事です。

この記事でわかること

  • インフラエンジニアの採用が難しい理由
  • インフラエンジニアの転職層を見つける9つの方法
  • インフラエンジニアを採用する10ステップ

人材不足や採用競争の激化などの理由で、インフラエンジニアの採用が難しい状況が続いています。

この記事では、インフラエンジニアの採用が難しい状況でも、人材を採用する方法を網羅的に解説しています。

効果的な採用チャネルや、インフラエンジニアを採用するためのステップもすべてわかるので、採用目標を達成したい方は最後まで読んでみてください。

インフラエンジニアの採用におすすめAIツール

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監修者「前置きはいいから、早くインフラエンジニアを採用するコツを知りたい!」という場合は、インフラエンジニアの転職層を見つける9つの方法へジャンプしてください。

Contents

インフラエンジニアの採用が難しい背景には、求人倍率の高さや専門的なスキルセットの多様化など、複数の要因があります。以下に、その代表的な5つの理由を紹介します。

インフラエンジニアの採用が難しい理由

  1. 人材が不足して採用競争が激化しているから
  2. 人材が大手企業に流れてしまうから
  3. 必要スキルが多彩で人材の評価が難しいから
  4. あまり転職しないインフラエンジニアも多いから
  5. 未経験者にとって「きつい仕事」という印象があるから

まずは、インフラエンジニアの採用が難しい背景を理解しておきましょう。1つずつ解説していきます。

人材が不足して採用競争が激化しているから

令和5年度のインフラエンジニアの有効求人倍率は2.23倍です。

参考:jobtag|システムエンジニア(基盤システム)

令和5年の全体平均の有効求人倍率1.31倍を大きく上回っており、人材の獲得が難しい状態といえます。

参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年12月分及び令和5年分)について

即戦力のインフラエンジニアは引く手あまたで、内定を出しても他社がさらに好条件を提示する場合があります。最新技術や豊富なプロジェクト経験を持つ人材は特に貴重です。

ポイント

経済産業省のデータによると、今後もエンジニア不足は加速していき、採用が難しい状況が続く可能性があります。

出典:経済産業省|- IT 人材需給に関する調査 - 調査報告書

人材が大手企業に流れてしまうから

大手企業も積極的にインフラエンジニアの求人を出しています。給与水準や福利厚生が充実しているうえ、大規模プロジェクトや豊富な学習環境を提供する大手企業も珍しくありません。

ポイント

大手企業に魅力を感じるインフラエンジニアは多く、中小企業は条件面で対抗しにくい現実もあるでしょう。

入社後の安定感を重視する候補者もいるため、ネームバリューの高い企業へ流れやすいです。この構図が中小企業の採用を困難にしています。

必要スキルが多彩で人材の評価が難しいから

クラウド移行やセキュリティ強化など、インフラエンジニアに求められる能力は広がり続けています。以下の表に挙げるような幅広いスキルを正しく理解しないと、適切な人材を見分けにくいです。

求められるスキル内容
オンプレからクラウドへの移行既存の物理サーバを段階的にクラウドへ移行する経験や知識
クラウド運用・管理AWS、Azure、GCPなど
セキュリティ強化ゼロトラスト、SOC運用
ネットワーク管理SDN、VPN、FWなど
システム運用・保守CI/CD、監視など
自動化・IaCTerraform、Ansibleなど

採用する側の知識が足りないと、正しく人材を評価できず採用が難しくなるでしょう。

あまり転職しないインフラエンジニアも多いから

転職しないインフラエンジニアも多くいます。企業は長期案件の担当者を固定するため、待遇を手厚くして離職を抑えているためです。市場に出る候補者が限られ、採用が難しくなっています。

インフラエンジニア人材の流動性が低い原因

  • 長期案件で人材が動きにくいから
  • 企業が待遇を上げて離職を防いでいるから
  • 特定環境に必要なスキルを持つ人材は固定されがちだから

こうした要因が重なると、優秀な人材を新たに探しても応募が伸びないことがあります。

未経験者にとって「きつい仕事」という印象があるから

インフラエンジニアは夜勤や緊急対応が必要になることもあり、ネット上でも「きつい仕事」といったイメージを持たれがちです。

24時間運用のシステムで障害が発生した場合、真夜中でも速やかに復旧の対応をしなければなりません。

未経験者の中には、インフラエンジニアのきつさを知って応募をためらう方もいます。こうした理由も、インフラエンジニアの採用を難しくしています。

転職を考えるインフラエンジニアを見つける主な方法は、以下の9つです。組み合わせて使うことで、良い人材に出会える確率が上がります。

採用手法メリット
求人サイト・応募が増えやすい
・認知度が向上する
ダイレクトリクルーティング・転職の潜在層にも接触できる
・候補者と相互理解が深まりやすい
AIマッチング・自社に合う人材をAIが推薦してくれる
・発見しづらい候補者を見つけられる場合がある
リファラル採用・社員が推薦するためミスマッチが減りやすい
・企業文化を理解した人を採用しやすい
派遣会社・すぐに技術者に働いてもらえる
・諸手続きが軽減され採用担当者の負担を抑えられる
人材紹介会社・スクリーニング済みの候補者に出会いやすい
・急ぎのポジションにも迅速対応が期待できる
フリーランス向けのマッチングサービス・特定分野に強いエンジニアと契約しやすい
・急な案件にも柔軟に人員を追加しやすい
勉強会の開催・インフラエンジニアと接点を持ちやすい
・技術内容を共有することで信頼が高まりやすい
オウンドメディア・候補者との接点を増やしやすい
・人材プールの形成につながる

1つずつ解説していくので、貴社に合いそうな方法を実践していきましょう。

求人サイト

求人サイトは多くのインフラエンジニアに求人を見てもらえる可能性があります。知名度のある求人サイトであれば、認知度の向上にも役立つでしょう。

ただし、応募してくる人材のスキルはバラつきがあるため、採用基準を明確にして選考を進める必要があります。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングでは、SNSや転職プラットフォームで候補者に直接アプローチする方法です。転職意欲が低いインフラエンジニアに対しても、自社の魅力を伝えれば興味を引ける可能性があります。

ポイント

ただし、スカウトメールを作成する技術が必要です。メールの文章が魅力的でないと、返信がない場合もあるでしょう。

スカウトメールのコツは、【完全ガイド】スカウトメールの返信率を上げる16の方法|例文つきにまとめています。

おすすめダイレクトリクルーティングツール

冒頭でも触れましたが「HELLOBOSS」は月額4,000円からスカウトを送り放題で、チャットで候補者とやり取りできるため返信率も高いです。

「低コストでダイレクトリクルーティングを試したい」という方は、HELLOBOSSをチェックしてみてください。

AIマッチング

AIマッチングは、膨大な候補者データの中から、AIが自社に合う人材を推薦する仕組みです。担当者が大量のプロフィールを目視で確認する手間を軽減でき、思いもよらない人材に出会える可能性が広がります。

ただし、AIの判断は完璧ではないので、AIが推薦した人材データをチェックするのがおすすめです。

おすすめAIマッチングツール

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リファラル採用

リファラル採用は、現場のエンジニアの友人・知人を紹介してもらう方法です。企業との相性を考えたうえで人材を紹介してもらえるため、スキル・カルチャー面のミスマッチが起こりにくいでしょう。

ポイント

ただし、社員の交友関係が限られると候補者も少なくなります。紹介のためのインセンティブを用意するなど工夫が必要です。

派遣会社

派遣会社は急ぎの人員確保に便利です。繁忙期の増員など、突発的な稼働に対応できるのがメリットです。

社員と比べて契約終了後の継続が見込みにくい一方、案件ごとに人材を切り替えられる柔軟性があります。

人材紹介会社

人材紹介会社は、エンジニア分野に精通したキャリアアドバイザーが適任者を紹介してくれます。募集の詳細を正確に伝えれば、サーバ構築やクラウド運用など必要とされるスキルを持つ候補者が見込みやすいです。

オンプレからクラウドへの移行を急いでいる場合、そうした経験がある人を優先的にリストアップしてもらえる可能性があります。

人材紹介料は高くなりやすいですが、優秀な人材を獲得したい場合は投資を検討してみましょう。

フリーランス向けのマッチングサービス

フリーランス向けのマッチングサービスでは、特定のスキルを身につけたインフラエンジニアを探しやすいです。例えばAWS移行に特化したフリーランスと契約すれば、短期間でインフラを整えられる可能性があるでしょう。

ポイント

派遣や正社員とは異なり、プロジェクトの条件に合わせて業務委託を結ぶケースが多いです。

フリーランス起用のあと、双方が納得すれば正社員登用につながる場合もあります。

勉強会の開催

勉強会を主催すると、学習意欲の高いインフラエンジニアに出会える可能性があります。

魅力的な勉強会であれば、参加者に「この企業でもっと学びたい」と感じてもらえるかもしれません。

勉強会をきっかけにSNSなどで候補者と繋がると、将来的な採用にも発展しやすいです。

オウンドメディアの運用

オウンドメディアでは、SNS・ブログ・YouTube・LINEといったチャネルを使い、社内で培ったノウハウを発信します。インフラの構築事例やクラウド移行のスキルなどを共有すれば、エンジニアに注目される可能性があります。

閲覧者が増えるほど「この企業に興味があるから応募してみよう」と思う候補者も増えるでしょう。

ポイント

自社に興味がある人材が増えていくと、安定して人材を採用できる「人材プール」の形成に繋がります。

継続する難易度は高いですが、オウンドメディアを運営している企業は少ないためチャンスがあります。

インフラエンジニアを採用する際におすすめのステップは以下のとおりです。

インフラエンジニアを採用する10ステップ

  1. ペルソナ設計
  2. 採用基準の設定
  3. 年収や待遇の再設計
  4. 選考フローの見直し
  5. 求人票の見直し
  6. 企業ブランディングと広報
  7. カジュアル面談で候補者の話を聞く
  8. チーム面接と実技テスト
  9. 内定者フォロー
  10. PDCAサイクルを回す

いずれも採用を成功させるために必要な要素です。たしかにインフラエンジニアの採用が難しい状況が続いていますが、少しでも採用の成功率を上げるためにも、抜けている部分があれば実践していきましょう。

①ペルソナ設計

まずは、採用したい人材・ペルソナを明確に決めましょう。求めるスキルや経験年数だけでなく、性格面や働き方の志向も意識すると、候補者に刺さる求人票を作成できます。

具体例は以下のとおりです。

具体的には以下の手順でペルソナを設計していきましょう。

採用ペルソナを設計する手順

  1. 採用したい人材像を社長や現場に聞く
  2. 人材を採用する目的を定義する
  3. 採用したい人材像を書き出す
  4. 採用市場に合わせたペルソナにする
  5. ペルソナを経営層や現場のメンバーに確認してもらう

採用ペルソナを設計するコツは、採用ペルソナの作り方完全ガイド|テンプレートと7ステップのフレームワークも参考にしてみてください。

②採用基準の設定

続いて、人材の採用基準を設定します。採用基準を明確にするほどミスマッチを防ぎやすいです。

社内のインフラエンジニアに相談しながら採用基準を決めると、現場のニーズを反映しやすくなります。具体例は以下のとおりです。

採用基準の項目内容例
技術スキル・AWS、Azure、GCPのいずれかで運用経験
・Linuxサーバ構築経験
経験年数・インフラ運用経験3年以上
・プロジェクトリーダー経験があれば尚良し
ソフトスキル・チームでの連携が可能
・トラブル対応時に落ち着いて行動できる
資格・学歴・LPICやCCNAなど資格取得者は優遇
・高専・大学理系学科出身など
応募者の志向性・クラウドネイティブ化を推進したい
・セキュリティ強化に興味がある

上記を参考に、現場のエンジニアと協力しながら採用基準を設定していきましょう。

③年収や待遇の再設計

年収やリモートワーク環境などの待遇面を整えると、インフラエンジニアを採用しやすくなります。

もちろん待遇の改善は簡単ではありませんが、競合他社の待遇をチェックしながら改善できる点があれば対応します。

参考

インフラエンジニアの平均年収は684.9万円です。

参考:jobtag|システムエンジニア(基盤システム)

待遇を再設計する際は、ROI(投資対効果)も計算しましょう。新しく設計した待遇で人員を1人増やすコストと、その人材がもたらす成果でROIを計算できます。

ROIの計算式

ROI(%)=(利益or効果-投資額) ÷投資額×100

ROIの計算例

(新規インフラエンジニアが改善したプロジェクトで1,000万円の利益向上)-(年収500万円+諸経費300万円)=200万円
200万円÷800万円×100=25%

ROIの観点でプラスなら、年収を高めに設定することも検討してみましょう。

④選考フローの見直し

他社からも声がかかるインフラエンジニアが多いため、スピーディーな選考フローが望ましいです。面接回数を減らしたり、意思決定のタイミングを短縮するだけでも離脱を防げるでしょう。

選考フローの具体例は以下のとおりです。

選考フロー具体例
①書類選考送付から3日以内に合否連絡
②一次面接面接希望日から1週間以内に実施
③技術テストオンラインツールで短時間評価
④最終面接一次面接から5営業日以内に調整
⑤内定面接終了後48時間以内に意思決定

選考の各段階でKPIを設定しておくと、進捗を管理しやすくなったり、改善しやすくなったりします。

選考過程を視覚化すれば、どこで離脱が起きやすいか分析できます。KPIを短期間で振り返り、必要があればフローを調整しましょう。

採用KPIについては、採用KPIを設定する5ステップ|4つの運用のコツと注意点も解説に詳しくまとめています。

⑤求人票の見直し

魅力的な求人票を作成すると、応募する人数が増える可能性があります。求人票には以下のような内容を盛り込みましょう。

求人票の内容

  • キャッチコピー
  • 仕事内容
  • 給与と事例
  • 勤務地
  • 勤務時間
  • 1日のスケジュール例
  • 時間外労働
  • 休日や休暇制度
  • 福利厚生や待遇
  • 募集背景
  • 求めるスキルや条件
  • 事業内容
  • 社風や理念
  • キャリアプラン
  • 研修制度
  • 資格取得支援
  • 転勤の可能性
  • 平均勤続年数
  • 募集人数
  • 試用期間
  • 社内見学の有無
  • 組織構成
  • 選考フロー

求人票の記載例は以下のとおりです。

求人票の記載例は以下のとおりです。

項目記載例
キャッチコピー「AWS移行プロジェクト実績50件超!クラウドネイティブな環境で新たなキャリアを目指しませんか」「社員定着率95%!大規模インフラに挑戦できる環境です」
仕事内容【業務内容】
– オンプレ環境からクラウドへの移行(AWSメイン)
– ネットワーク設計・構築(SDN、VPN、ファイアウォール)
– 障害監視や自動化スクリプトの作成(Terraform、Ansible)
– 社内プロジェクトの技術検証と改善提案
<入社後の流れ>
– 1ヶ月目:先輩とのOJTで既存システムを把握
– 2〜3ヶ月目:小規模案件の運用・保守を担当
– 4ヶ月目以降:クラウド移行プロジェクトに参画、リーダー候補として進捗管理にも挑戦
給与と事例【給与】
– 基本給:月給280,000円~
– インフラ手当:月20,000円
– 資格手当:月10,000円~(例:AWS認定資格など)
– 残業手当:全額支給(1分単位)
– 昇給:年1回(4月)
– 賞与:年2回(6月・12月)
<年収例>
– 30歳(入社3年目)/年収480万円(基本給+手当+賞与)
– 35歳(入社5年目)/年収600万円(プロジェクトリーダー)
勤務地【勤務地】
– 本社:東京都千代田区◯◯1-2-3 ◯◯ビル7F
<アクセス>
– JR◯◯駅 徒歩5分
– 東京メトロ◯◯駅 A3出口より徒歩3分
<通勤>
– 自転車通勤可(駐輪場無料)
– 通勤手当:全額支給(月額上限5万円)
– リモート勤務:週2回までOK
勤務時間【勤務時間】
– 9:00~18:00(実働8時間、休憩60分)
– フレックスタイム制(コアタイム10:00~15:00)
<特徴>
– 残業は月平均10時間程度
– 始業前残業禁止
– 月1回ノー残業デー実施
– リモート勤務推奨(プロジェクト内容により在宅可)
1日のスケジュール例【インフラエンジニアAさんの1日の例】
8:45 出社(Slackでチームに挨拶)
9:00 朝会(AWS移行案件の進捗共有)
9:30 クラウド環境の設定変更やリソース管理
12:00 昼休憩(1時間)
13:00 障害監視ツールのチェック、定例ミーティング
15:00 Terraformスクリプト修正、新機能のテスト
16:30 業務報告、課題整理17:30 翌日の作業計画作成
18:00 退社(残タスクがあれば在宅で対応可)
時間外労働【時間外労働】
– 月平均:10~15時間
– 夜間対応:当番制(月2回程度)
<残業削減の取り組み>
– 週1回のノー残業デー
– 自動化ツール導入で業務効率化
– 事前申請制を徹底し、ムダな残業を防止
– 36協定締結済み(年末年始や繁忙期など特定時期のみ増える傾向あり)
休日や休暇制度【休日・休暇】
– 年間休日:125日
– 完全週休2日制(土・日)、祝日
– GW休暇、夏季休暇3日、年末年始5日
– 有給休暇(初年度10日、最大20日)取得率80%
– 慶弔休暇、育児休暇、介護休暇あり(取得実績多数)
– リフレッシュ休暇(勤続5年ごとに5日連続取得可)
福利厚生や待遇【福利厚生・待遇】
– 社会保険完備(健康、厚生年金、雇用、労災)
– 通勤手当(全額支給、上限5万円)
– 住宅手当(月2万円、条件あり)
– 資格取得支援制度(受験料補助、合格祝金3万円など)
– 確定拠出年金制度
– 健康診断(年1回)
– インフルエンザ予防接種(無料)
– 社員旅行(年1回)、社内イベント多数
募集背景【募集背景】
– DX推進に伴い、クラウド基盤構築案件が増加中
– 昨年度は売上高が前年比120%となり、新プロジェクト発足が決定
– 現在10名のインフラチームを15名に拡大予定
<業績推移>
– 2023年度:売上高20億円
– 2024年度:売上高25億円
– 2025年度見込み:30億円(新規案件拡大)
求めるスキルや条件【必須条件】
– インフラ運用・保守経験2年以上
– Linuxサーバの基本操作
– ネットワーク基礎知識(TCP/IP、サブネットなど)
【歓迎条件】
– AWS、Azure、GCPいずれかでの運用経験
– IaCツール(Terraform、Ansibleなど)の利用
– LPICレベル2、CCNAなどの資格保有
【求める人物像】
– 障害発生時も冷静に対応できる方
– 新しい技術を積極的に学ぶ姿勢がある方
事業内容【事業内容】
– 法人向けクラウド導入支援
– ネットワークインテグレーション
– データセンター運用サービス
– システム障害監視・サポート
<業績>
– 売上高:30億円(2024年3月期)
– 資本金:5億円
– 従業員数:200名(うちエンジニア150名)
社風や理念【企業理念】
「技術で社会を変え、未来に貢献する」
<社風の特徴>
– フラットな組織:年齢や肩書きにとらわれないコミュニケーション
– 社内勉強会を週1回実施:新技術やツールの導入を提案しやすい雰囲気
– 社員同士の助け合い文化:障害対応時は全員でサポート
キャリアプラン【キャリアプラン例】
– 入社半年:小規模案件の運用保守からスタート
– 入社1年:クラウド移行プロジェクトのサブリーダー
– 入社3年:リーダーとして3〜5名のチームを指揮
– 入社5年:マネージャーまたはSREエンジニアにキャリア分岐
<研修と学習サポート>
– 技術研修:クラウドベンダーの公式トレーニング
– 資格取得:AWSソリューションアーキテクト、LPIC合格者への祝金や手当
研修制度【研修制度】
– 新入社員研修:ネットワーク基礎やセキュリティ基礎を2週間実施
– OJT:現場メンターがついて実務をフォロー
– 階層別研修:2年目研修、リーダー研修、マネージャー研修
– オンライン学習支援:eラーニングツール無料アカウント付与
資格取得支援【資格取得支援】
– 資格費用補助:試験代全額補助(AWS、Azure、LPICなど)
– 合格祝い金:最大5万円まで支給
– 社内勉強会:週1回開催、合格者がノウハウを共有
– 試験直前休暇:年2日まで取得可
転勤の可能性【転勤について】
– 当面なし(東京都内プロジェクトが中心)
– 将来的に拠点拡大があれば希望者のみ転勤の可能性
– 引越し費用補助:10万円まで
– 家族帯同の場合は社宅制度あり
平均勤続年数【平均勤続年数】
– 8.5年(全社員)
– 10年以上在籍社員:全体の35%
– 直近3年間の離職率:5%
<長期勤続表彰>
– 5年ごとにリフレッシュ休暇付与(5日)
– 10年ごとに海外研修への参加券を支給
募集人数【募集人数】
– インフラエンジニア:3名採用予定
– 配属先:クラウド移行チーム(AWS担当2名、Azure担当1名)
<組織構成>
– クラウド移行チーム:10名(リーダー1名、メンバー9名)
– 今回の増員で14名体制を計画
試用期間【試用期間】
– 3ヶ月間(給与・待遇に変動なし)
– 研修+OJTで基礎業務を習得- 評価が良ければ期間短縮もあり(最短2ヶ月)
– 未経験者は技術研修追加(別途1週間程度)
社内見学の有無【社内見学】
– 希望者向けに、毎週火曜と金曜の14:00〜15:30に見学会を実施
– 開発現場やインフラチームの作業エリアを案内
– メンバーとの座談会(30分)
– 参加方法:専用フォームか電話で予約- 交通費一部支給(上限2,000円)
組織構成【組織構成】
– 全社:200名(エンジニア150名、管理部門50名)
– インフラ部門:60名(クラウド移行チーム、ネットワークチーム、SREチームなど)
– 平均年齢:32歳(20代〜40代まで幅広く在籍)
– リーダー層:10名(30代が中心)
選考フロー【選考フロー】
1. 書類選考(3営業日以内に連絡)
2. 一次面接(人事+技術担当)
3. 技術テスト(オンラインで1時間)
4. 二次面接(部長クラス)
5. 内定(最短2週間)
<注意点>
– フィードバックは面接後3日以内
– スピード感を重視、適性と合致すれば早期内定も可能
– 応募から入社まで1ヶ月以内を想定

数字や実績を盛り込むと印象に残りやすく、応募率も高まりやすいです。求人票のコツは、求人票の書き方のコツを徹底解説|求人票の作り方5ステップも参考にしてみてください。

⑥企業ブランディングと広報

インフラエンジニアの興味を引くには、企業サイト・SNS・YouTubeなどで自社の魅力を積極的に発信する必要があります。特に以下の内容を軸に情報発信を進めるのがおすすめです。

情報発信の内容

  • 企業の強み
  • 現場エンジニアの声
  • キャリアパス

企業の強みでは、クラウド移行案件の実績や先端技術の研究事例を具体的に示しましょう。現場エンジニアの声は、チームでのコミュニケーションや実務での学びを伝えると好印象です。

さらにキャリアパスも明確に示すと、候補者が将来像を描きやすくなります。こうしたブランディング施策は、転職潜在層にも効果があります。

⑦カジュアル面接で候補者の話を聞く

面接の前にカジュアル面談を導入しましょう。カジュアル面談では、候補者のヒアリングに集中すると、信用されて興味も持ってもらえる可能性があります。

ヒアリングのコツ

「将来どのような技術に携わりたいか」「今までの経験で苦労した点は何か」などを丁寧に聞いてみてください。

信用を獲得した上で自社の魅力を伝えると、前向きに聞いてくれて、応募につながりやすくなります。

⑧チーム面接と実技テスト

面接では配属先のメンバーと面談する場を設けるのがおすすめです。候補者が入社後の働き方をイメージできたり、メンバーとの相性が見えたりします。

面接では以下のように質問して、適性を見極めましょう。

併せて実技テストも導入するとスキルを判断できます。実技テストの事例は以下のとおりです。

実技テストの事例

  • AWSやAzureなどクラウド環境でのサーバ構築
  • Terraformを使った仮想マシン立ち上げ
  • 簡単な障害想定を出して原因を推定する
  • ネットワーク設定やルーティングの変更

戦力としてどの程度活躍できるかチェックしてみてください。

⑨内定者フォロー

内定を出した後は、辞退を防ぐためにフォローしていきましょう。優秀な候補者ほど複数社と並行して選考を進めているケースが多く、他社に人材が流れてしまうリスクがあります。

こまめに連絡を取り合い、内定者のモチベーションを高める施策が必要です。

内定者フォローの具体例は以下のとおりです。

内定者フォローの具体例

  • 入社前研修や研修用の資料を渡す
  • チームメンバーとの顔合わせやオンライン懇親会を実施
  • オフィス見学や社内イベントへの招待
  • 不明点や不安に対する個別相談

企業や現場の温度感を伝えれば、内定者との信頼関係が深まり、辞退を防げる可能性があります。

⑩PDCAサイクルを回す

採用活動で成果を上げるには、PDCAサイクルを継続して、採用プロセスをブラッシュアップするのがコツです。具体的には以下のようにPDCAサイクルを回していきましょう。

PDCAの段階具体例
Plan(計画)・採用目標数を決める
・KPI設定
Do(行動)・求人票の改善
・ダイレクトスカウト強化
・技術テストを導入
Check(評価)・選考フローの各段階の移行率を集計
・候補者アンケート実施
Action(改善)・選考フローの短縮化
・内定者フォロー強化

検証の結果を振り返ることで課題が明確になり、改善の方向性が具体化します。PDCAを回し続ければ、インフラエンジニア採用の成果が見えてくるでしょう。

インフラエンジニアを採用する際は、候補者の経験レベルに合わせた施策が必要です。未経験者から上級者まで、意識すべきポイントを押さえておくと、応募者の興味を引きやすくなります。

レベル別の採用コツを3パターンに分けて解説していきます。

未経験者:学習サポートをアピールする

インフラエンジニア未経験者を採用する際は、挑戦しやすい求人内容と学習サポートを前面に打ち出すと効果的です。例えば「クラウド環境の基礎から学べる研修」を明確に記載すると、将来像が描きやすくなります。

さらに「最初の3ヶ月はOJTで運用監視を担当」というようにステップを具体的に示すと、やる気の高い人が応募してくる可能性があります。興味を持ってもらうため、オンラインセミナーやカジュアル面談も活用しましょう。

未経験者を採用するコツ

  • 「入社後の研修プログラム」を求人票やサイトで公開
  • 基本的なネットワークやLinux操作は社内勉強会でサポート
  • 先輩エンジニアがメンターとなるOJT体制をアピール

こうした情報を発信すれば、未経験者が安心してエントリーしやすくなります。

中級者:スキルを活かせる案件をアピール

中級レベルのインフラエンジニアは、ある程度の運用経験やクラウド活用を身につけていることが多いです。この層を採用するには、即戦力として活かせる案件や役割を示すと興味を引きやすいです。

例えば「AWSの運用経験がある方は大型移行プロジェクトを担当」「Terraformスクリプトの自動化にも参加可」など、スキルが活かせる具体例があると好印象です。

中級者を採用するコツ

  • オンプレからクラウドへの切り替え案件を主導してもらう
  • ダイレクトリクルーティングで対象スキルを明示してアピール
  • 社員インタビューで実際の業務範囲や成長ストーリーを伝える

中級者は新しい技術へ踏み込む機会や裁量の大きさを重視する傾向があるため、それらをアピールすると採用へ結びつく可能性があります。

上級者:ハイスキル案件と高い報酬をアピール

上級レベルを採用する場合は、高度な技術に携われる環境や報酬面での優位性を打ち出すと注目されやすいです。例えば「コンテナ基盤の設計リードを担う役割」や「自社サービスのSREを主導するポジション」を提示すると興味が高まるでしょう。

採用時には現場のエンジニアやマネージャーが直接スカウトし、求める技術水準を明確に伝えるとスムーズです。

上級者を採用するコツ

  • SREやDevOpsの知見を生かせるプロジェクトを用意
  • 業界平均より高めの報酬や報奨制度を案内
  • マネジメントかスペシャリスト、希望に合うキャリアパスを明確化

このクラスの人材は、企業文化や成長ビジョンの共有も含めた丁寧なアプローチが有効です。

採用後のオンボーディングを充実させると、インフラエンジニアの定着率とパフォーマンスが向上します。入社初期の研修やスキルアップのサポートだけでなく、将来像を示すと早期離職の予防にもつながります。

具体的なオンボーディング対策は以下の4つです。

インフラエンジニアのオンボーディング対策

  1. 研修制度とフォロー体制
  2. スキルアップのサポート
  3. キャリアプランを示す
  4. 小規模のプロジェクトリーダー経験を積ませる

採用した人材がすぐに辞めないためにも、1つずつ実践してみてください。

研修制度とフォロー体制の強化

研修制度とフォロー体制を整えておくと、新人の離職率を下げやすくなります。例えばネットワークやクラウド基礎の座学研修を設けて、現場業務に馴染む段取りを作るとスムーズです。

ポイント

メンター制度を採用し、チームの先輩エンジニアが定期的に進捗や疑問を確認する場を作るのもおすすめです。トラブルを抱え込む前に解決でき、早期離職を避けやすくなります。

入社後2週間の導入研修で社内ルールや基本ツールの使い方を学び、次の2週間はメンターとペアを組み小規模案件の監視や設定変更を実践させる流れも良いでしょう。チャットツールでいつでも質問できる仕組みを整えれば、孤立しにくくなります。

研修やフォローを通じて業務や企業文化を理解してもらうと、本人の安心感が高まり、成長意欲を継続させやすいです。

スキルアップのサポート

入社後も継続して学べる環境があると定着につながります。例えば資格取得支援や勉強会の開催を制度化し、週1回のペースでナレッジシェア会を実施するのもおすすめです。

社内向けのテックブログやオンラインセミナーも作り、学ぶ意欲を後押しすれば、業務に追われがちなエンジニアでも知識の更新がしやすくなります。

スキルアップサポートの例

  • LPICやAWS認定資格などの試験費用を会社が一部補助
  • 社内勉強会を月1回実施し、テーマ発表者をローテーション化
  • 書籍購入や外部セミナー参加の補助制度を整備

スキルアップできる仕組みがあれば、エンジニアは将来を明るく感じて離職を考えにくくなります。

キャリアプランを示す

将来のキャリアパスを提示すると、モチベーションが維持しやすいです。例えば「半年後にはAWS移行案件のリーダー補佐」「2年後にはSREチームのコアメンバー」など具体的に示しましょう。

どのような経験を積めば昇進や新技術の導入担当になれるかが見えると、学習意欲が高まります。以下はインフラエンジニアが魅力を感じやすいキャリアパスの例です。

これらの道筋をはっきり示せば、中長期的に自己成長を目指す人材が定着しやすくなります。

小規模のプロジェクトリーダー経験を積ませる

エンジニアが業務に慣れてきたら、小規模のプロジェクトリーダーを任せるのもおすすめです。ネットワーク刷新などリスクが少ない案件で指揮を取る機会を与えれば、マネジメント視点や主体的な問題解決スキルが身につきます。

周囲の先輩がサポートしつつも自分で進捗管理や調整を進めることで、エンジニアとしての成長を実感しやすくなります。

実施のポイント

  • プロジェクト規模は1〜3名のチーム、期間は1〜2ヶ月程度
  • マイルストーン設定やタスク分担を自ら考えてもらう
  • 先輩のバックアップをつけて定期レビューを実施

こうした小規模リーダーの経験は、本格的な大型案件に備えるステップになり、インフラエンジニアのキャリア形成を後押しします。

インフラエンジニアを採用するためにも、さっそく採用方法を改善していきましょう。

最後にもう一度、転職を考えるインフラエンジニアを見つける方法をまとめておきます。

採用手法メリット
求人サイト・応募が増えやすい
・認知度が向上する
ダイレクトリクルーティング・転職の潜在層にも接触できる
・候補者と相互理解が深まりやすい
AIマッチング・自社に合う人材をAIが推薦してくれる
・発見しづらい候補者を見つけられる場合がある
リファラル採用・社員が推薦するためミスマッチが減りやすい
・企業文化を理解した人を採用しやすい
派遣会社・すぐに技術者に働いてもらえる
・諸手続きが軽減され採用担当者の負担を抑えられる
人材紹介会社・スクリーニング済みの候補者に出会いやすい
・急ぎのポジションにも迅速対応が期待できる
フリーランス向けのマッチングサービス・特定分野に強いエンジニアと契約しやすい
・急な案件にも柔軟に人員を追加しやすい
勉強会の開催・インフラエンジニアと接点を持ちやすい
・技術内容を共有することで信頼が高まりやすい
オウンドメディア・候補者との接点を増やしやすい
・人材プールの形成につながる

くりかえしですが「HELLOBOSS」は、AIが貴社に合うインフラエンジニアを推薦してくれる可能性があります。

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無料から利用できるため、インフラエンジニアの採用活動に活用してみてください。

貴社のインフラエンジニア採用の参考になれば幸いです。

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