「警察官の面接って、どんなことが聞かれるんだろう?」
「面接で落ちないか不安…」
こういった疑問や不安に答える記事です。
この記事でわかること
- 警察官の面接で聞かれる13の質問
- 警察官の面接で合格者が実践する4つの準備
- 警察官の面接で避けた方がいいこと
警察官の採用試験は面接対策を徹底すれば、合格できる可能性は十分にあります。
警察官の採用は「人物本位」で、筆記試験の点数よりも面接での評価が重視されるからです。
注意点
ただし、警察官としての適性や使命感をアピールできなければ、どんなに準備しても不合格になる可能性があります。
この記事を読むことで、警察官の面接で評価されるポイントがわかり、自信を持って本番に臨めるようになります。
さっそく、対策を始めていきましょう。
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Contents
- 1 警察官の採用試験は面接のウェイトが大きい
- 2 警察官面接の当日の流れ
- 3 警察官の面接で聞かれる13の質問
- 3.1 【質問1】自己紹介してください
- 3.2 【質問2】自己PRを教えてください
- 3.3 【質問3】警察官を志望する理由は?
- 3.4 【質問4】なぜ〇〇県警を選んだのですか?
- 3.5 【質問5】あなたの長所と短所は何ですか?
- 3.6 【質問6】ご家族は警察官志望についてどう思っていますか?
- 3.7 【質問7】災害時に職務を優先できますか?
- 3.8 【質問8】最近注目したニュースは何ですか?
- 3.9 【質問9】警察官の不祥事についてどう考えますか?
- 3.10 【質問10】警察学校の生活に適応できますか?
- 3.11 【質問11】犯罪者が目の前に来たらどう対応しますか?
- 3.12 【質問12】不合格だった場合はどうしますか?
- 3.13 【質問13】最後に伝えたいことはありますか?
- 4 警察官の面接で合格者が実践する4つの準備
- 5 警察官の面接で避けた方がいいこと
- 6 警察官の面接についてよくある質問(FAQ)
- 7 まとめ | さっそく警察官の面接対策を始めよう
警察官の採用試験は面接のウェイトが大きい
警察官の採用試験において、面接は合否を左右する最も重要なプロセスです。
警察官の職務は、単に体力や知識だけでは務まりません。
地域住民との信頼関係を築くコミュニケーション能力や、予期せぬ事態に冷静に対応する精神力、そして高い倫理観が求められます。
これらの内面的な資質は、筆記試験や体力測定では評価が難しく、直接対話する面接でこそ慎重に見極められます。
ポイント
また、厳しい規律のもとで活動する警察組織への適応性や協調性も、面接での受け答えから判断される重要なポイントです。
実際に、筆記試験の点数が高くても、面接での評価が基準に達しないために不合格となる受験者は毎年います。
この事実は、警察が「人物本位」の採用を重要視している証拠です。
そのため、警察官を目指すうえで面接対策は積極的に取り組むべき課題といえるでしょう。
体力試験は極端に悪くない限り影響は小さい
体力試験は、警察官として活動するうえで最低限必要な身体能力があるかを確認するものです。
そのため、あまり悪くなければ評価に影響はありません。
体力試験の例は以下のとおりです。
体力試験の例
- ランニング
- 柔軟体操
- 腕立て伏せなど
それよりも面接で人間性を見られるため、体力試験よりも面接対策に重点を置いてください。

私が体力試験を受けたときも、とても簡単な内容でした。
「警察官としてやっていける最低限の身体能力があるか」だけを見られている印象でした。
警察官面接の当日の流れ
面接当日の流れを事前に知っておくと、落ち着いて本番に臨めます。
全体の流れをあらかじめ頭に入れておきましょう。
警察官面接の当日の流れ
- 集合〜入室
- 面接|約20分
- 退室
ここでは、各ステップで意識すべきポイントを解説します。
最後まで気を抜かずに、丁寧な行動を心がけてください。
集合〜入室
面接は、会場に到着した時点から始まっています。
控室での態度や他の受験者との接し方も評価対象になるので、気を引き締めましょう。
入室までの手順は以下のとおりです。
入室までの手順
- 指定時間の10〜15分前には会場に到着する
- 受付で氏名と受験番号をはっきりと伝える
- 控室ではスマートフォンなどを見ず、姿勢を正して静かに待機する
- 名前が呼ばれたら「はい」と返事をして、ドアを3回ノックする
- 「どうぞ」という声が聞こえたら「失礼します」と一礼して入室する
これらの行動一つひとつが、あなたの第一印象を決めます。
面接官は、あなたが警察官にふさわしい規律を守れる人物かを見ています。
丁寧な所作を意識しましょう。
面接|約20分
面接本番では、明るくはきはきとした受け答えが重要です。
自信のある態度は、警察官としての信頼性や熱意を効果的に伝えます。
ポイント
面接官に着席を促されたら「失礼します」と言ってから座ってください。
質問には、まず結論から答えることを意識します。
背筋を伸ばし、面接官の目を見て話すようにしましょう。
約20分という時間はあっという間です。
簡潔に要点を伝える練習をしておくことが重要です。
退室
退室時も最後まで見られているので、気を抜かないでください。
退室までの基本的な流れは以下のとおりです。
退室時の手順
- 面接官から終了の合図があれば「本日はありがとうございました」と座ったまま一礼する
- 席から立ち上がり、椅子の横で再度深く一礼する
- ドアの前まで進み、面接官の方を向き直る
- 「失礼します」と一礼し、静かにドアを開けて退室する
退室後は、他の受験者や職員への挨拶も忘れないようにします。
建物を出るまでが面接だと考え、最後まで丁寧な行動を維持しましょう。
警察官の面接で聞かれる13の質問

警察官の面接では、定番の質問がいくつかあります。
事前に回答を準備しておくことで、本番で落ち着いて受け答えができます。
警察官の面接で聞かれる13の質問
- 自己紹介してください
- 自己PRを教えてください
- 警察官を志望する理由は?
- なぜ〇〇県警を選んだのですか?
- あなたの長所と短所は何ですか?
- ご家族は警察官志望についてどう思っていますか?
- 災害時に職務を優先できますか?
- 最近注目したニュースは何ですか?
- 警察官の不祥事についてどう考えますか?
- 警察学校の生活に適応できますか?
- 犯罪者が目の前に来たらどう対応しますか?
- 不合格だった場合はどうしますか?
- 最後に伝えたいことはありますか?
ここでは、それぞれの質問に対する回答のポイントを解説します。
自分なりの回答を考えておきましょう。
【質問1】自己紹介してください
自己紹介は、1分程度で簡潔にまとめるのが基本です。
長すぎると要点が伝わりにくくなるので注意してください。
自己紹介の構成ポイント
- 氏名
- 最終学歴
- 警察官を目指す熱意
例えば、以下のような自己紹介が考えられます。
例文
〇〇大学から参りました、山田太郎と申します
大学では法学を専攻し、地域社会の安全について研究しました
学生時代は剣道部に所属し、厳しい稽古を通じて心身の鍛錬と、何事にも屈しない精神力を培いました。
この経験を活かし、県民のために尽くす強い意志を持った警察官になりたいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
自信を持って、明るくはきはきと話すことを心がけましょう。
【質問2】自己PRを教えてください
自己PRでは、あなたの強みが警察官の仕事にどう活かせるかを具体的に伝えます。
抽象的なアピールでは、他の受験者との差別化ができません。
自己PRの構成ポイント
- 最初に「私の強みは〇〇です」と結論を述べる
- 強みを裏付ける具体的なエピソードを話す(部活動、アルバイトなど)
- その強みを警察官の仕事でどう活かすか説明する
具体的な回答例は以下のとおりです。
例文
私の強みは、目標達成に向けた強い責任感です。
大学時代に所属していたサッカー部で、私は副主将としてチームの守備力強化を担当しました。
当初は失点が多く苦しみましたが、仲間と粘り強く課題分析と練習を重ねた結果、リーグ最少失点を達成できました。
この責任感を、県民の安全な暮らしを粘り強く守り抜くという警察官の職務で必ず活かせると考えております。
過去の経験と未来の貢献を結びつけて、説得力のある自己PRを作成しましょう。
あなたの熱意と能力をしっかりとアピールしてください。
【質問3】警察官を志望する理由は?
志望理由は、面接で最も重視される質問の一つです。
「なぜ警察官になりたいのか」というあなたの核となる想いを、熱意をもって伝えてください。
ポイント
「地域社会に貢献したい」「困っている人を助けたい」といった理由だけでなく、きっかけとなった具体的な体験談を交えると、説得力が増します。
体験談を交えた例文を見てみましょう。
例文
私が警察官を志望する理由は、高校時代に経験したある出来事がきっかけです。
当時、深夜の帰宅途中に見知らぬ男性に後をつけられ、恐怖を感じていたところをパトロール中の警察官の方に助けていただきました。
その時の安心感は今でも忘れられません。
この経験から、私も人々の最も身近な存在として、恐怖や不安を感じている方に寄り添い、安全と安心を届けられる警察官になりたいと強く決意いたしました。
誰かの受け売りではない、あなた自身の言葉で語ることが重要です。
強い使命感を持っていることを示しましょう。
参考記事:面接で簡潔に答えすぎるとどうなる?質問別の適切な回答の時間も紹介

志望動機はかなり深掘りされると思っておきましょう。
本気度を確かめるために、志望動機を詳しく聞いていると思われます。
志望動機を「なぜ?」「なぜ?」と自分で深掘りしておくと、面接本番で慌てずに済みます。
【質問4】なぜ〇〇県警を選んだのですか?
「警察官ならどこでも良い」という印象を与えないように、その自治体で働きたい理由を明確に伝えます。
そのためには、希望する県警の特色や取り組みを研究しておく必要があります。
ポイント
力を入れている犯罪対策や、地域活動などを調べておきましょう。
具体的な回答例は以下のとおりです。
例文
私は生まれ育ったこの〇〇県に深い愛着があり、その安全を自らの手で守ることに直接貢献したいと考えているからです。
特に貴県警が推進している高齢者を特殊詐欺から守るための広報活動に共感を受けました。
私もその一員として、地域住民の方々が安心して暮らせる社会づくりに尽力したく、〇〇県警を強く志望いたします。
その土地に貢献したいという強い意志を示すことが大切です。
地元出身の場合は、地域への愛着をアピールするのも有効です。
【質問5】あなたの長所と短所は何ですか?
長所と短所は、あなたが自分を客観的に分析できているかを見るための質問です。
長所は、警察官の職務に直結するものをアピールしましょう。
長所の例
- 責任感が強い
- 協調性がある
- 精神的にタフである
短所を伝える際は、それを改善するために努力している姿勢も一緒に示してください。
「心配性」を「慎重に物事を進められる」と言い換えるなど、前向きな印象を与えることが大切です。
回答例を紹介します。
例文
私の長所は、何事にも真面目に取り組む誠実さです。
大学時代の飲食店でのアルバイトでは、お客様一人ひとりに対して丁寧な接客を心がけ、店長から信頼を得ることができました。
一方、短所はその真面目さから、時に物事を一人で抱え込みすぎてしまう点です。
この短所を克服するため、意識的に仲間へ相談し、報告・連絡・相談の重要性を学びました。
警察官の職務においても、常にチームで動くことを意識し、仲間と連携して任務を遂行したいと考えております。
【質問6】ご家族は警察官志望についてどう思っていますか?
この質問は、家族の理解とサポートが得られているかを確認する意図があります。
警察官は危険が伴い、勤務も不規則な仕事です。
そのため、家族の支えは非常に重要になります。
回答例は以下のとおりです。
例文
はい、両親ともに私の決意を理解し、力強く応援してくれています。
警察官という仕事の厳しさや危険性についても家族で話し合いましたが、私の「人の役に立ちたい」という強い気持ちを尊重してくれました。
家族のサポートがあるからこそ、私は安心して職務に専念できると考えております。
「家族も応援してくれています」と、周囲の理解を得られていることをはっきりと伝えてください。
もし反対されていたとしても、正直に話し、説得するために努力していることを伝えましょう。
【質問7】災害時に職務を優先できますか?
警察官としての使命感と覚悟を問う質問です。
災害時や緊急時には、家族よりも住民の安全を優先する場面があります。
ここでは、迷わず「はい、できます」と答えてください。
ポイント
「国民の生命、身体及び財産の保護」が警察官の責務であることを理解しているかどうかが試されます。
自己犠牲の精神を持ち、職務を全うする強い意志があることを明確に示しましょう。
回答はシンプルかつ力強く伝えます。
例文
はい、優先できます。
警察官を志望した時から、国民の生命、身体及び財産を守るという責務を、自らの家族のこと以上に優先する覚悟はできております。
あなたの覚悟が伝わる重要な場面です。
【質問8】最近注目したニュースは何ですか?
社会への関心度や、あなた自身の考えを持っているかが見られます。
警察官は、常に社会で起きていることに関心を持つ必要があるからです。
回答のポイント
- ニュースの概要を簡潔に説明する
- そのニュースに対して自分はどう思うか(意見)を述べる
- 警察官の視点と結びつけて話す
事件や事故だけでなく、地域の取り組みや新しい法律など、幅広い分野にアンテナを張っておくことが重要です。
回答の一例を紹介します。
例文
私が最近注目したのは、インターネットバンキングの不正送金被害が増加しているというニュースです。
手口が巧妙化しており、誰もが被害者になりうる点に危機感を覚えました。
この問題に対し、警察は金融機関と連携した捜査や取り締まりはもちろん、私たちがSNSなどを通じて注意喚起を行うなど、より一層の広報活動が重要だと考えます。
私も警察官として、時代の変化に合わせた犯罪の予防活動に貢献したいです。
自分なりの意見をしっかり述べられるように準備しておきましょう。
【質問9】警察官の不祥事についてどう考えますか?
警察組織が抱える課題から逃げずに、真摯に向き合う姿勢が求められます。
不祥事そのものを他人事と捉えず、自分自身の問題として考えることが重要です。
ポイント
「組織の一員として信頼回復に努めたい」「高い倫理観を常に持ち続けたい」といった、今後の決意を述べてください。
具体的な回答例は以下のとおりです。
例文
警察官の不祥事に関する報道に接するたび、一部の警察官の行動により、組織全体の信頼が損なわれることに心を痛めております。
警察官は、常に国民から厳しい目で見られているという自覚を持つべきだと考えます。
もし私が警察官になれた際には、強い倫理観と規範意識を常に持ち続け、県民の皆様の信頼を裏切ることのないよう、誠実に職務を全うすることをお誓いします。
決して感情的にならず、冷静な態度で回答することが大切です。
組織の一員となる自覚と責任感をアピールしましょう。
【質問10】警察学校の生活に適応できますか?
警察学校は、厳しい規律と団体生活が基本です。
この質問では、あなたの協調性や忍耐力、ストレス耐性を見ています。
「はい、できます」と自信を持って答えてください。
ポイント
学生時代の部活動やアルバイトなど、集団での経験を具体例として挙げると、回答に説得力が出ます。
厳しい環境で成長したいという、前向きな姿勢を示すことが大切です。
回答例を紹介します。
例文
はい、問題なく適応できる自信があります。
私は中学から大学まで10年間、野球部に所属しておりました。
厳しい上下関係や規律の中で、仲間と切磋琢磨しながら団体生活を送ってきました。
警察学校での厳しい訓練や団体生活は、心身ともに成長できる絶好の機会だと捉えております。
同期と助け合いながら、必ず乗り越えてみせます。
心身ともにタフであることをアピールしましょう。
【質問11】犯罪者が目の前に来たらどう対応しますか?
この質問では、あなたの冷静な判断力と、警察官としての使命感を確認しています。
感情的にならず、法律に基づいて行動する姿勢を示すことが重要です。
「まずは落ち着いて状況を判断し、応援を要請します」といった、現実的な対応を答えてください。
注意
「一人で制圧します」といった非現実的な回答は避けましょう。
仲間との連携を重視し、安全を確保しながら適切な対応をとる姿勢が評価されます。
回答の一例は以下のとおりです。
例文
まずは自身の安全を確保しつつ、対象者との距離を保ち、冷静に状況を観察します。
そして、無線で速やかに状況を報告し、応援を要請します。
相手を刺激せず、周囲の市民の安全を確保することを最優先に行動します。
決して一人で解決しようとせず、組織の一員として連携して対応することが重要だと考えます。
冷静さと使命感のバランスを意識して回答しましょう。
【質問12】不合格だった場合はどうしますか?
警察官になりたいというあなたの熱意の強さを測る質問です。
「諦めます」という回答は、絶対に避けてください。
「今回の面接での反省点を分析し、改善して再度挑戦します」と、強い意志を示しましょう。
ポイント
なぜそこまでして警察官になりたいのか、という理由を改めて伝えることで、熱意を強く印象づけられます。
この質問は、あなたの本気度をアピールする絶好の機会です。
具体的な回答例です。
例文
もちろん、来年も必ず挑戦いたします。
もし今回ご縁がなかったとすれば、それは私にまだ警察官として足りない部分があるということだと考えます。
今回の面接での反省点を徹底的に自己分析し、体力面、知識面ともにさらに努力を重ね、次こそは合格できるよう万全の準備で臨みます。
私の警察官になりたいという気持ちは変わりません。
粘り強さと情熱を伝え、最後まで諦めない姿勢を見せてください。
【質問13】最後に伝えたいことはありますか?
最後の自己アピールのチャンスです。
「特にありません」は、熱意がないと見なされるので避けましょう。
面接で伝えきれなかった自分の強みや、警察官になりたいという熱意を改めて伝えます。
ポイント
質問をする場合は、調べればわかるような内容ではなく、入庁後の意欲を示すような質問が望ましいです。
簡潔に、そして力強くあなたの想いを伝えてください。
最後の熱意を伝える回答例です。
例文
本日は、このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
面接を通じて、改めて〇〇県警の一員として、県民の安全な暮らしに貢献したいという気持ちがより一層強くなりました。
もし採用いただけましたら、私の強みである「責任感」を最大限に活かし、一日も早く組織に貢献できるよう、どんな厳しい任務にも全力で取り組む覚悟です。
どうぞよろしくお願いいたします。
感謝の言葉を述べて、すがすがしい態度で締めくくることが大切です。
警察官の面接で合格者が実践する4つの準備
面接の評価は、事前の準備で大きく変わります。
合格者は、説得力のある回答をするために、共通した準備を実践しています。
警察官の面接で合格者が実践する4つの準備
- STAR法で成果を数字で示す
- 面接カードの内容をストーリーで伝える
- 県警研究で地域課題を把握する
- 模擬面接録画で改善点を可視化する
それぞれの準備について具体的に解説します。
一つひとつ丁寧に取り組むことで、自信を持って面接に臨めるようになります。
STAR法で成果を数字で示す
自己PRなどのエピソードを論理的に伝えるには「STAR法」というフレームワークが有効です。
あなたの経験を整理し、面接官に伝わりやすくできます。
STAR法とは
- Situation:状況
- Task:課題・目標
- Action:行動
- Result:結果
この順番で話すことで、エピソードに説得力が生まれます。
具体的な回答例を見てみましょう。
例文
(S:状況)
私がアルバイトをしていた居酒屋は、SNSでの宣伝が足りず、新規のお客様が少ない状況でした。
(T:課題)
そこで私は、店長に「1ヶ月でSNS経由の新規顧客を20%増やす」という目標を提案しました。
(A:行動)
具体的には、週に3回、割引クーポン付きの投稿を行い、お店の認知度向上に努めました。
(R:結果)
その結果、1ヶ月で新規顧客を30%増やすことに成功し、店の売上に貢献しました。
具体的な数字を示すことで、あなたの貢献度が明確に伝わります。

STAR法の手順を覚えておけば、面接本番でもスムーズに話せます。
面接カードの内容をストーリーで伝える
面接は、事前に提出した面接カードの内容に基づいて進められます。
そこに書かれた情報を、一貫性のあるストーリーとして語れるように準備しましょう。
ストーリーで伝えるコツ
- すべての経験に一貫した「軸」を見つける(例:人の役に立ちたい)
- 長所や自己PRが、志望動機にどう繋がるのかを説明する
- 経験を活かして、警察官としてどう貢献したいかを明確にする
面接カードの単語や文章をバラバラに話すのではなく、すべてが「警察官になりたい」という結論に繋がるように構成してください。
一本筋の通ったストーリーは、あなたの本気度を面接官に強く印象付けます。
参考記事:「面接でスラスラ言えない…」を解消!対策と練習方法を完全解説
県警研究で地域課題を把握する
「なぜこの県警なのか」という質問に、説得力をもって答えるために県警研究は不可欠です。
その地域が抱える課題を理解し、貢献したいという意欲を示しましょう。
県警研究のポイント
- 公式ウェブサイトで重点目標や活動方針を確認する
- 管内で多発している犯罪の種類(例:特殊詐欺、交通事故)
- 県警が力を入れている独自の取り組みや活動
- 地域の人口や地理的な特性を調べ
調べた情報を踏まえ、「〇〇という課題解決に貢献したい」と具体的に話せれば、他の受験者との差別化ができます。
地域への深い理解は、志望度の高さの証明になります。
模擬面接録画で改善点を可視化する
面接の練習は、必ず録画して客観的に振り返りましょう。
自分では気づけない癖や表情の硬さを可視化できます。
録画でチェックするポイント
- 声の大きさや話すスピードは適切か
- 姿勢は正しいか、背筋は伸びているか
- 視線は安定しているか(キョロキョロしていないか)
- 無意識の癖(髪を触る、貧乏ゆすりなど)はないか
- 表情は硬すぎないか、口角は上がっているか
録画した映像を見て、改善点を一つひとつ修正していきます。
この作業を繰り返すことで、立ち居振る舞いが洗練され、自信を持って話せるようになります。
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警察官の面接で避けた方がいいこと
面接の準備を万全にしても、特定の言動がマイナス評価に繋がる場合があります。
警察官としてふさわしくないと判断される言動には注意が必要です。
警察官の面接で避けた方がいいこと
- 安定志向だけの志望動機を避ける
- 政治宗教の主張を持ち込まない
- 他者批判や過度な自慢を控える
これらの注意点を意識するだけで、面接官に与える印象は大きく変わります。
社会人としての良識と、警察官に求められる資質を理解していることを示しましょう。
安定志向だけの志望動機を避ける
志望動機として「公務員で安定しているから」とだけ答えるのは、絶対に避けてください。
警察官の仕事は、厳しい規律と危険が伴う仕事です。
注意
安定性だけを求めると、その厳しさに耐えられない人物だと判断されます。
面接官に「仕事が大変なら辞めてしまうのでは?」という懸念を抱かせるので注意しましょう。
公務員の安定性ではなく、警察官としての使命感をアピールしてください。
安定性に魅力を感じることは自然ですが、それはあくまで副次的な理由です。
「人々の生活を守りたい」という熱意を第一に伝えましょう。

ここは鋭く聞かれるので答えを準備しておくのがおすすめです。
「本当は安定だけが目的ではないのか?」と深掘り質問されることがあります。
政治宗教の主張を持ち込まない
面接の場で、個人的な政治観や宗教観について主張することは不適切です。
警察官は、あらゆる思想信条を持つ人に対し、公平中立でなければなりません。
ポイント
警察官は、国民の思想信条の自由を保障する立場にあります。
特定の政治・宗教に偏っていると判断されると、公平性に欠けると見なされる恐れがあります。
あくまで中立的な立場で回答することを徹底しましょう。
最近のニュースなどについて意見を求められた際も、特定の政治的主張に偏らないように注意が必要です。
個人的な信条と、公務員としての立場は明確に分けて考えてください。
他者批判や過度な自慢を控える
面接の場で、過去に所属した組織や他人を批判することはやめましょう。
他責にする姿勢は、協調性がないと判断されます。
また、実績を語る際に、過度に自慢するような態度も評価を下げます。
ポイント
過去の経験は、批判や自慢ではなく、学びや成長として語ってください。
客観的な事実に基づき、誠実な態度で自分の強みを伝えましょう。
警察官の面接についてよくある質問(FAQ)
警察官の面接で受験者が抱く悩みについてお答えします。
面接官は何人ですか?
面接官の人数は、受験する自治体や面接の段階によって異なります。
一般的には、2〜4人程度であることが多いです。
ポイント
人数に圧倒されず、質問をした面接官の目を見て回答しましょう。
回答中は他の面接官にも視線を配るようにすると、全体に話しかけている印象を与えられます。
落ち着いて、一人ひとりに誠実に対応してください。
筆記点が低いと不利になりますか?
筆記試験の点数が低いからといって、不合格になるとは限りません。
多くの警察本部では、面接での評価を最も重視する「人物本位」の採用を行っています。
面接で高評価を得られれば、筆記試験の結果を挽回できる可能性もあります。

もちろん筆記試験の点数も合否に関係しますが、面接を重視している印象でした。
私の知り合いで県警を受けた人は、筆記試験で高得点でしたが、面接で失敗してしまい、不採用だった人もいます。
面接カードを訂正したい場合どうすればいいですか?
提出後の面接カードは、原則として訂正できません。
訂正は準備不足の印象を与えかねないため、提出前に何度も確認することが基本です。
注意
面接当日に、その場で訂正を申し出るのは避けましょう。
準備不足や計画性のなさを疑われる可能性があります。
住所変更など、やむを得ない事情で訂正が必要な場合は、必ず事前に採用担当へ電話で連絡し、指示を仰いでください。
誤字脱字などの軽微なミスは、気にしすぎないことも大切です。
スポーツ未経験でも合格できますか?
はい、スポーツ経験がなくても合格できます。
体力や協調性は、警察官にとって重要な資質ですが、それを証明する方法はスポーツだけではありません。
スポーツ以外で体力や協調性をアピールする方法
- 文化系の部活動やサークル活動
- 長期間続けたアルバイト経験
- ボランティア活動
大切なのは、その経験から何を学び、どう警察官の仕事に活かすかを自分の言葉で語ることです。
重要なのは経験そのものではなく、経験を通じて培った人間性です。
自信を持って、あなたの経験をアピールしてください。
まとめ | さっそく警察官の面接対策を始めよう
さっそく警察官の面接対策を実践していきましょう。
警察官の面接で合格するためには、下記の4つを意識してください。
警察官の面接で合格者が実践する4つの準備
- STAR法で成果を数字で示す
- 面接カードの内容をストーリーで伝える
- 県警研究で地域課題を把握する
- 模擬面接録画で改善点を可視化する

回答のポイントはわかったけど、本番でうまく話せるか不安…
という方は、くりかえしですが、AI面接練習アプリ「HELLOBOSS」で練習しておきましょう。
AIを相手に何度でも練習できるので、自信を持って面接に臨めます。
無料でインストールできるので、さっそく面接の練習に試してみてください。
あなたの面接が成功し、警察官になる夢が叶うことを心から応援しています!