「ハローワークに求人掲載する料金はどれくらい?」
「無料で掲載できるって本当?デメリットはないの?」
このように、ハローワークの求人掲載について疑問をお持ちの採用担当者の方に向けた記事です。
この記事でわかること
- ハローワークの求人掲載にかかる料金
- ハローワークに求人を掲載する5つのメリット
- ハローワークに求人を掲載する4つのデメリット
- ハローワークへの求人掲載方法と流れ
結論として、ハローワークの求人掲載は完全に無料です。国が運営する公的機関であるため、掲載料や成功報酬は一切かかりません。
しかし、無料で利用できる一方で、採用に工数がかかるケースがあったり、求人票のフォーマットに制約があったりします。
この記事を読むことで、ハローワークのメリットを正しく理解し、コストを抑えながら自社にマッチした人材を採用する方法がわかります。
さっそく詳細を見ていきましょう。
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Contents
ハローワークの求人掲載にかかる料金は無料
ハローワークでの求人掲載は、掲載料や紹介料、採用成功報酬などの費用が一切かからない完全無料のサービスです。
国が運営する公的な職業紹介機関であるため、企業はコストをかけずに採用活動を始められます。
ハローワークに求人を掲載する5つのメリット
ハローワークへの求人掲載には、費用がかからない点以外にも多くの利点があります。
ハローワークに求人を掲載する5つのメリット
- 採用コストを削減できる
- 地元・地域の求職者にアプローチできる
- 国からの助成金・給付金を活用できる場合がある
- 公的機関ならではの信頼性で求職者に安心感を与えられる
- 求人情報の掲載期間を無料で延長できる
以下で、それぞれのメリットを詳しく解説します。
1.採用コストを削減できる
ハローワークは無料で求人を掲載できるため、企業の採用コストを大幅に削減できます。
民間の求人サイトでは掲載料や成功報酬が発生しますが、国の公的機関であるハローワークでは費用が一切かかりません。
有料サービスの特徴
例えば、有料サービスでは数万円から数十万円の掲載料が必要な場合や、採用した人材の年収に応じた手数料が発生するケースもあります。
採用予算が限られている中小企業や、複数の職種を募集したい企業にとって、費用を気にせず採用活動を行える点は大きな魅力です。
参考記事:【徹底解説】採用コストのムダを削減する17の具体的アクション
2.地元・地域の求職者にアプローチできる
ハローワークは全国各地に拠点を設置しているため、地元や近隣地域で働きたい求職者へ効果的にアプローチできます。
厚生労働省のデータによると、ハローワークは全国に544所存在し(令和7年度時点)、地域に密着した就職支援を展開しています。
これにより「自宅から通える範囲で働きたい」と考える求職者や、Uターン・Iターン就職を希望する人材に自社の求人情報を見つけてもらいやすくなります。
参考:厚生労働省|公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績
参考記事:地方採用を成功に導く10の戦略と5つの採用手法【成功事例も紹介】
3.国からの助成金・給付金を活用できる場合がある
ハローワークを通じて特定の条件を満たす人材を採用すると、国が設ける助成金や給付金を受給できる場合があります。
これは、国が企業の雇用創出を支援し、就職が困難な方の雇用を促進するために設けている制度です。
代表的な助成金には、以下のようなものがあります。
| 助成金の種類 | 対象となる人材や条件の例 | 助成内容(例) |
|---|---|---|
| 特定求職者雇用開発助成金 | 高齢者、障害者、母子家庭の母など、就職が困難な人材を継続して雇用する場合 | 対象者や企業規模に応じて、賃金の一部を一定期間助成 |
| トライアル雇用助成金 | 職業経験が不足している方などを、原則3ヶ月間試行的に雇用する場合 | 1人あたり月額最大4万円を助成 |
参考:厚生労働省|特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)
参考:厚生労働省|トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)
これらの制度をうまく活用することで、採用に伴う経済的負担を軽減し、人材育成に資金を充当することも可能になります。自社が対象となる助成金がないか、一度確認してみることをおすすめします。
4.公的機関ならではの信頼性で求職者に安心感を与えられる
国の機関であるハローワークに求人を掲載することは、企業の信頼性を高め、求職者に安心感を与えます。
ハローワークで求人を公開するには、まず事業所登録を行い、求人内容についても一定の確認が行われます。このプロセスがあるため、求職者は「国の機関が受理した求人だから信頼できる」と感じる傾向にあるでしょう。
企業の社会的な信頼性をアピールするうえでも有効な方法です。
5.求人情報の掲載期間を無料で延長できる
ハローワークでは、求人情報の掲載期間を無料で延長でき、企業の状況に合わせた柔軟な採用活動が可能です。
ハローワークの求人の有効期間
求人の有効期間は、原則として受理された月の翌々月末までですが、期間内に採用が決まらなかった場合でも、追加費用なしで掲載を更新できます。
手続きはオンラインの「求人者マイページ」から簡単に行えるため、手間もかかりません。なかなか応募が集まらない場合でも、コストを心配することなく、条件に合う人材と出会えるまで募集を継続できる点は大きなメリットです。
ハローワークに求人を掲載する4つのデメリット
ハローワークへの求人掲載はメリットが多い一方で、注意すべき点も存在します。
ハローワークに求人を掲載する4つのデメリット
- 採用工数がかかる場合にある
- 求めるターゲットとは異なる層から応募がくるケースがある
- 求人票のフォーマットに制約があり、魅力を伝えにくい場合がある
- 掲載までに一定の時間がかかる
これらのデメリットを事前に把握し、対策を考えておくことで、ハローワークをより効果的に活用できるでしょう。以下で、それぞれのデメリットを詳しく解説します。
1.採用工数がかかる場合にある
ハローワークを利用した採用活動は、採用工数が多くかかる場合があります。
採用工数が増える主な要因は、以下のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 応募者対応 | ・紹介状を持つ求職者からの連絡に個別対応 ・面接日程などを調整する必要がある |
| 選考管理 | ・自社で応募者情報の管理体制を整備しなくてはならない |
| 窓口での手続き | ・求人内容の修正・更新時にハローワーク窓口へ出向く ・または電話連絡する手間が発生する場合がある |
民間の人材紹介サービスとは異なり、応募者のスクリーニング(条件に合う人材の絞り込み)は行われません。そのため、多くの応募者と直接コミュニケーションを取る時間や手間がかかることを念頭に置く必要があります。
採用工数を削減したいならAI採用ツールがおすすめ
ハローワークを活用した採用活動を、さらに効率的に進めたいと感じていませんか。
応募者対応や選考管理の工数を削減できれば、候補者と向き合う時間をより多く確保できます。
採用担当者の負担を軽減し、コア業務に集中したい場合は、AI採用ツールも活用するのがおすすめです。
おすすめのAI採用ツール
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2.ターゲットとは異なる層から応募がくるケースがある
幅広い求職者が利用しているハローワークは、多様な経歴を持つ多くの方々と出会える大きなメリットがあります。
その一方、年齢や経歴を問わず誰もが利用できるため、求めるターゲットとは異なる層からの応募がくることもあります。
専門的なスキルや特定の経験を求める場合は、求人票で仕事内容や必要なスキルをより具体的に記載し、求める人材像を明確に伝える工夫が必要です。
応募者一人ひとりの経歴を丁寧に確認することで、自社にマッチする方はもちろん、思いがけない強みやポテンシャルを秘めた人材と出会える可能性も広がるでしょう。
3.求人票のフォーマットに制約があり、魅力を伝えにくい場合がある
ハローワークの求人票は、あらかじめ定められたフォーマットに沿って作成する必要があり、自社の魅力を十分に伝えきれない場合があります。
求人票のフォーマットの特徴
記載できる文字数には上限があり、伝えたいことを記載しきれない場合がある。
限られたスペースの中で、求職者の心に響くキャッチコピーや仕事内容の説明を工夫することが、応募を集めるうえで重要になるでしょう。
参考記事:求人票の書き方のコツを徹底解説|求人票の作り方5ステップ
4.掲載までに一定の時間がかかる
ハローワークに求人を申し込んでも、すぐに情報が公開されるわけではなく、掲載までに一定の時間がかかります。
初めて利用する場合は、まず事業所登録の手続きが必要であり、その後、提出した求人票の内容を職員が確認するプロセスがあるためです。
急いで人材を確保したい場合には、スケジュールに余裕を持たせた早めの行動が求められます。今すぐ人材が必要という状況には、対応が難しい場合があるでしょう。
ハローワークへの求人掲載方法と流れ
ハローワークで求人を掲載するまでには、いくつかのステップがあります。
ハローワークへの求人掲載方法と流れ
- 事業所登録と必要書類の準備
- 求人情報の入力
- ハローワークによる求人内容の確認・受理
- ハローワークインターネットサービスで求人公開
- 応募者対応と採用
以下で、各ステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ1:事業所登録と必要書類の準備
ハローワークで初めて求人を出す場合、まず自社の事業所情報を登録します。
事業所登録の2つの方法は、以下のとおりです。
| 方法 | 手順 |
|---|---|
| ハローワーク窓口 | 管轄のハローワーク窓口へ出向き、所定の用紙に情報を入力・提出 |
| オンライン | 求人者マイページで仮登録を行い、その後本登録を完了 |
登録時には、法人番号や事業所の所在地、雇用保険適用事業所番号といった基本情報が必要です。また、企業のロゴマークや事業所の写真を登録すると、求人票で自社をアピールできます。
ステップ2:求人情報の入力
事業所登録が完了したら、次に求人情報を入力します。求人は、職種や雇用形態ごとに分けて作成する必要があります。
求人情報の主な入力内容
- 仕事内容
- 賃金・手当
- 労働時間
- 保険や定年制など
- 求人PR情報
- 選考方法
求職者が応募を判断する重要な情報源となるため、内容は正確かつ具体的に記載しましょう。
ステップ3:ハローワークによる求人内容の確認・受理
作成した求人申込書は、公開前にハローワークの職員による内容確認と受理の手続きが必要です。
オンラインで求人情報を仮登録した場合でも、最終的には職員がその内容をチェックします。記載内容が法令に適合しているか、求職者に誤解を与える表現がないかなどを確認するプロセスです。
内容に問題がなければ求人は受理されます。
ステップ4:ハローワークインターネットサービスで求人公開
受理された求人は、「ハローワークインターネットサービス」やハローワーク内に設置された検索端末を通じて、全国の求職者に公開されます。
求人の有効期間
求人の有効期間は、受理された月の翌々月末までです。
例えば、5月15日に受理された求人は7月31日まで掲載されます。
月初に申し込むと約3ヶ月間掲載できるため、タイミングも考慮すると良いでしょう。
ステップ5:応募者対応と採用
求人公開後は、応募者からの連絡に対応し、選考プロセスを進めます。この段階での対応が企業のイメージを左右し、採用の成否に大きく影響します。
応募者対応のポイント
- 応募があれば、遅くとも翌営業日には連絡する
- 主担当と代理担当者を決め、連絡の遅延を防ぐ
- メールや電話で丁寧に対応し応募者の不安を解消する
採用・不採用いずれの場合も、選考結果はハローワークに連絡する必要があります。採用が決まり募集を終了する際は、マイページから求人の募集停止手続きを行いましょう。
ハローワーク求人票の書き方3つのコツ
ハローワークの求人票は、書き方を少し工夫するだけで、求職者からの応募を増やすことが可能です。
ハローワーク求人票の書き方3つのコツ
- 仕事内容は誰にでも分かるように具体的に記述する
- 求職者の心に響く「求人情報のPR欄」を活用する
- 求める人物像を明確にし、ミスマッチを防ぐ
これらのコツを押さえることで、求職者にとって魅力的で分かりやすい求人票を作成できます。以下で、それぞれのコツを詳しく解説します。
1. 仕事内容は誰にでも分かるように具体的に記述する
仕事内容は専門用語を避け、誰が読んでも分かるように具体的に記述することが重要です。求職者が入社後の働き方を明確にイメージできれば、応募への不安が軽減され、意欲が高まります。
仕事内容の記載例は、以下のとおりです。
| 例 | 内容 |
|---|---|
| 悪い例 | 営業職(顧客対応、資料作成など) |
| 良い例 | 法人顧客への既存製品のルート営業です。 見積書や提案資料の作成も担当します。 |
「営業」や「事務」といった職種名だけでは、具体的な業務が伝わりません。一日の業務の流れや、使用するツールなども追記すると、より仕事のイメージが湧きやすくなります。
参考記事:求人票の書き方のコツを徹底解説|求人票の作り方5ステップ
2. 求職者の心に響く「求人情報のPR欄」を活用する
給与や休日といった条件面だけでなく、企業の魅力を伝えるために「求人情報のPR欄」を積極的に活用しましょう。
この欄を使って、社風や働きがいといった定性的な情報を伝えることで、他社との差別化を図り、自社にマッチした人材からの応募が期待できます。
PR欄でアピールできる内容例
- 企業のビジョンや今後の事業展開
- 職場の雰囲気や社員の平均年齢
- 研修制度や資格取得支援の実績
- 先輩社員からのメッセージや1日の流れ
特に若手の求職者は、職場の雰囲気を重視する傾向にあります。企業の魅力を自分の言葉で伝えることが、応募者との良い出会いにつながるでしょう。
3. 求める人物像を明確にし、ミスマッチを防ぐ
求める人物像を具体的に記載することは、採用後のミスマッチを防ぐために不可欠です。必要なスキルや経験、人柄などを明確にすることで、自社に合わない応募を減らし、選考の効率化にもつながります。
| 項目 | 記載例 |
|---|---|
| スキル・経験 | ・普通自動車免許(AT限定可)が必須 ・Excelでのデータ集計経験がある方を歓迎 |
| 人柄 | ・チームで協力して仕事を進めるのが得意な方 ・新しい知識を積極的に学ぶ意欲のある方 |
「歓迎するスキル」と「必須のスキル」を分けて記載すると、求職者は自身が応募対象か判断しやすくなります。ミスマッチは企業と求職者双方にとって損失となるため、求める人物像は正直かつ具体的に伝えましょう。
参考記事:採用ペルソナの作り方完全ガイド|テンプレートと7ステップのフレームワーク
ハローワークの求人掲載についてよくある質問
ここでは、ハローワークの求人掲載についてよくある質問に回答していきます。
ハローワークに求人を出せない会社とは?
労働関連の法令を遵守していない会社は、ハローワークに求人を出すことができません。職業安定法に基づき、求職者が安心して働けるように、ハローワークは一定の基準を満たさない求人申込みを受理しないことになっています。
求人を受理できない主なケース
- 労働基準法などの法令に違反している
- 提示された賃金や労働時間が不適切
- 暴力団員などが事業運営に関与している
これらの基準は、求職者を保護し、適正な雇用機会を確保するために設けられています。
ハローワークの求人掲載までに何日くらいかかる?
申込から掲載までにかかる日数は状況によって異なりますが、数日から1〜2週間程度が目安です。
初めてハローワークを利用する場合は、まず事業所登録が必要になります。その後、提出した求人票の内容を職員が確認し、受理されてから公開されるという流れです。
求人内容に修正が必要な場合は、さらに時間がかかることもあります。急いで人材を募集したい場合は、スケジュールに余裕を持って早めに手続きを始めましょう。
ハローワークの掲載内容を途中で変更することはできる?
はい、可能です。「求人者マイページ」からオンラインで変更手続きを行うか、管轄のハローワーク窓口で修正を依頼できます。
仕事内容の補足や福利厚生のアピール追加など、柔軟に対応が可能です。
ただし、賃金や就業時間、休日といった重要な労働条件を変更する場合は、ハローワークによる内容の再確認が必要となります。
まとめ
ハローワークの求人掲載は、費用がかからない非常に有効な採用手法です。自社の状況に合わせて活用することで、採用コストを大幅に削減できるでしょう。
最後に、ハローワークで効果的に応募を集めるためのポイントをまとめておきます。
ハローワークでの採用を成功させる実践ステップ
- 求人掲載方法と流れに沿って、抜け漏れなく手続きを進める
- 求人票の書き方のコツを実践し、求職者に自社の魅力を伝える
- 求める人物像を明確に記載し、採用のミスマッチを防ぐ
これらのステップを実践して、さっそくハローワークでの採用活動を始めていきましょう。
また、「採用工数を減らしたい」「ターゲット層以外からの応募を減らしたい」という場合は、ダイレクトリクルーティングの併用がおすすめです。
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貴社の採用活動の参考になれば幸いです。
