「転職の履歴書に『体験から得たもの』って何を書けばいいの?」
「志望動機と自己PR、どちらに書くべきか迷っている…」
こういった疑問や不安に答える記事です。
この記事でわかること
- 採用担当者が「体験から得たもの」を問う3つの理由
- 転職の履歴書に「体験から得たもの」を書く4つのコツ
- 職種別・転職状況別の例文8選
「体験から得たもの」は志望動機に書くケースが多いです。
この記事を読むことで、採用担当者に伝わる「体験から得たもの」の書き方がわかり、書類選考を通過しやすい履歴書の作り方がわかります。
転職の書類選考で失敗したくない方は、最後まで読んでみてください。
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Contents
転職の履歴書で「体験から得たもの」が問われる3つの理由
採用担当者が「体験から得たもの」を確認するのには、明確な理由があります。
理由を理解しておくと、履歴書に何を書けばよいかが見えてきます。
体験から得たものを問われる理由
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自社のカルチャーに合う人物かを見極めたいから
採用担当者は「体験から得たもの」を通じて、応募者の価値観や行動の特徴が自社に合うかを判断しています。
スキルや経歴が優れていても、カルチャーに合わない人材は早期離職につながるリスクがあるためです。
例えば、チームワークを重視するコールセンター運営会社に応募する場合を考えてみましょう。
以下のように書くと、組織の中で協調しながら働ける人物だと伝わります。
例文
20名チームで月次クレーム件数を半年で40件削減した体験から、報連相の徹底と情報共有の必要性を学びました。
体験から得たものを書く際は、応募先のカルチャーや求める人物像を事前にリサーチしてください。

採用ページや求人票の「求める人物像」欄を確認すると、どんな価値観が重視されているかがわかります。
経験が入社後の仕事に活かせるかを確認したいから
転職採用では即戦力が求められるため、体験から得たものが応募先の業務に再現できるかを採用担当者は確認します。
「何を学んだか」だけでなく「入社後にどう活かせるか」まで書かないと、活躍イメージが伝わりません。
体験から得たものと、活かせる仕事・業務の例は以下のとおりです。
| 体験から得たもの | 活かせる仕事・業務の例 |
|---|---|
| 顧客折衝を通じた交渉力 | ・法人営業 ・アカウントマネージャー |
| 数値管理を通じたコスト意識 | ・経理 ・予算管理 ・店舗運営 |
| チームリーダー経験から得たマネジメント力 | ・チームリーダー ・プロジェクト管理 |
| クレーム対応を通じた問題解決力 | ・カスタマーサポート ・品質管理 |
| 新規開拓営業から得た提案力 | ・企画営業 ・事業開発 |
上記のように「得たもの」と「活かせる業務」をセットで整理してから、履歴書に落とし込みましょう。
「得たもの」と「応募先の業務」を1セットで書く意識をもってください。
本当にこの企業に来たい理由があるかを確かめたいから
採用担当者は「体験から得たもの」を通じて、応募者が企業を選んだ理由に必然性があるかを確かめています。
「どこでもよかった」ではなく「この企業だからこそ来たい」という文脈が伝わると、選考通過率が上がります。
例
前職のホテルフロント業務で「宿泊客の要望を先読みして対応した体験から、傾聴力と課題発見力を得た」と書いたとしましょう。
応募先が「顧客の潜在ニーズを引き出すコンサルティング営業」を求めている企業への志望動機と結びつけると「なぜこの企業でなければならないか」が自然に伝わります。
体験から得たものと応募先が結びついていない場合、採用担当者に「うちに来たい理由は何?」という疑問が残ります。
応募先の事業内容や求める人物像と照らし合わせて、つながりが見えるよう意識してください。
つながりを確認するには、以下の手順が有効です。
- 求人票・採用ページで事業内容と求める人物像を書き出す
- 自分の体験から得たものを箇条書きで列挙する
- 1と2を並べて、重なる項目を線で結ぶ
- 重なった項目を「体験→応募先で活かせる理由」の順でまとめる
- 「なぜ他社でなくこの企業か」が1文で説明できるか確認する
転職の履歴書に「体験から得たもの」を書く4つのコツ
「体験から得たもの」を履歴書に書く4つのコツを解説します。
1つずつ解説します。
①「体験から得たもの」は志望動機に書く
冒頭でも触れましたが「体験から得たもの」は志望動機に書くケースが多いです。
志望動機は以下の3ステップで書くのが基本です。
志望動機の3ステップ
- 1. 応募企業を志望する理由
- 2. 体験から得たもの(数字入りのエピソード)
- 3. 入社後にどう貢献するか
「2. 体験から得たもの」のステップに、前職や過去の経験で学んだことを自然に組み込めます。
食品メーカーの法人営業職に応募する場合の例文は以下のとおりです。
志望動機の例文
①貴社は少人数チームで各担当者に裁量を与える営業体制だと知りました。
自分の力を試せる環境だと判断して応募しました。
②前職では食品メーカーの法人営業として3年間、スーパーマーケット40店舗を担当しました。
初回訪問で断られた店舗でも、売場データをもとに改善提案を持参して再訪し続けることで、年間15件の新規棚獲得を達成しています。
相手のニーズに寄り添い続けることが信頼構築につながると、この経験から学びました。
③入社後は前職で培った新規開拓の経験を活かし、未開拓エリアでの顧客獲得に取り組みます。
3年以内にチームリーダーとして後輩の育成にも携わることが目標です。
3つのステップを意識して、志望動機を書いてみてください。
②具体的なエピソードと数字で説得力を出す
「体験から得たもの」は、抽象的な表現だけでは採用担当者に伝わりません。
具体的なエピソードと数字を入れることで、説得力が増します。
「いつ・どこで・何をして・どんな数字が出たか」まで書いて、はじめて説得力が生まれます。
職種別の例文を3つ見てみましょう。
営業職の例文
前職では新規顧客開拓を担当し、3年間で未取引のスーパーマーケット40店舗との取引を開始しました。
断られた店舗でも売場データを分析した提案を持参して再訪し続けた結果、受注率を前年比30%改善できています。
粘り強く相手の課題に寄り添い続けることが、信頼につながると実感しました。
事務職の例文
前職では経理事務として月次決算の取りまとめを担当し、作業手順を見直すことで処理時間を月あたり約10時間短縮しました。
業務フローを標準化してチーム全体で共有した結果、ミスの発生件数も半減しています。
仕組みを整えることがチームの生産性向上につながると学びました。
接客・販売職の例文
前職のアパレル販売では、お客様のニーズをヒアリングしてコーディネート提案をした結果、リピーター比率を着任1年で約20%引き上げられました。
接客後にいただいたフィードバックをノートに記録し、次回の提案に活かす習慣を続けています。
小さな積み重ねがお客様との長期的な関係構築につながると身につきました。
上記の例文を参考に、数字とエピソードをセットで書いてみてください。
③体験から得たものを仕事への再現性につなげる
「体験から得たもの」を書いた後は、その経験が応募先でどう活かせるかを必ず書いてください。
採用担当者が知りたいのは「過去に何をしたか」だけでなく「入社後にどう再現できるか」です。
「前職で◯◯を経験して△△を得た」という文の直後に「この経験を貴社の⬜︎⬜︎業務で活かします」と続けるのがコツです。
体験と応募先の業務が1セットで読めるため、活躍イメージが伝わります。
職種別の例文を3つ紹介します。
営業職の例文
前職で培った新規開拓の経験を活かし、貴社の未開拓エリアでの顧客獲得に取り組みます。
相手のニーズを丁寧にヒアリングして提案を繰り返す姿勢は、貴社の法人営業でも発揮できます。
事務職の例文
前職で身につけた業務フローの標準化スキルを活かし、貴社の経理部門でも処理効率の改善に取り組みます。
チーム全体の生産性を上げる仕組みづくりを、入社後すぐに実践できます。
接客・販売職の例文
前職で学んだ顧客のニーズを引き出すヒアリング力を、貴社の店舗スタッフとして活かします。
リピーター獲得の経験を再現することで、貴社の顧客満足度向上に役立てます。
体験から得たものと応募先の業務を1セットで書くと、採用担当者に活躍イメージが伝わります。
④自己PRと一貫性をもたせる
自己PRは、以下の3ステップで書くのが基本です。
自己PRの3ステップ
- 1. 自分の強み
- 2. 強みを発揮したエピソード
- 3. 応募する企業で強みをどう活かして貢献できるか
「2. 強みを発揮したエピソード」の内容を、志望動機の「2. 体験から得たもの」に寄せておくと、志望動機と自己PRに一貫性が生まれます。
採用担当者は志望動機と自己PRを両方読むため、内容がバラバラだと「どちらが本当の経験なの?」と疑問をもたれる恐れがあります。
まず、①「体験から得たもの」は志望動機に書くの志望動機の例文をもう一度確認しましょう。
志望動機の例文
①貴社は少人数チームで各担当者に裁量を与える営業体制だと知りました。
自分の力を試せる環境だと判断して応募しました。
②前職では食品メーカーの法人営業として3年間、スーパーマーケット40店舗を担当しました。
初回訪問で断られた店舗でも、売場データをもとに改善提案を持参して再訪し続けることで、年間15件の新規棚獲得を達成しています。
相手のニーズに寄り添い続けることが信頼構築につながると、この経験から学びました。
③入社後は前職で培った新規開拓の経験を活かし、未開拓エリアでの顧客獲得に取り組みます。
3年以内にチームリーダーとして後輩の育成にも携わることが目標です。
志望動機の「2. 体験から得たもの」では、以下の3点を書いています。
体験から得たもの
- スーパーマーケット40店舗への新規開拓
- 年間15件の新規棚獲得
- 相手のニーズに寄り添う姿勢
自己PRの「2. 強みを発揮したエピソード」では、同じような経験を軸にすると、2つの欄に一貫性が生まれます。
例えば、自己PRでは以下の2つを「体験から得たもの」として、志望動機と合致させておきます。
体験から得たもの
- 新規開拓能力
- お客様のニーズに寄り添う力
以下が、志望動機と一貫性をもたせた自己PRの例文です。
自己PRの例文
①私の強みは新規顧客の開拓力と、お客様の課題をヒアリングで引き出す力です。
②食品メーカーの法人営業として3年間、スーパーマーケット40店舗を担当しました。
各店舗のバイヤーへの訪問では、まず「売場で今困っていること」を聞き出してから提案を組み立てるスタイルです。
お客様が言葉にしていない課題を先に把握して提案に盛り込む姿勢が、年間15件の新規棚獲得につながっています。
③入社後はヒアリング力と新規開拓の経験を活かし、貴社の未開拓エリアにおける新規顧客の獲得と、そこからの信頼関係構築に努めます。
志望動機と自己PRで同じエピソードを一貫して書くことで、採用担当者に「軸のある人物」という印象を与えられます。
参考記事:自己PRと強みを両方聞かれるときの4つの対処法|11の例文も紹介
志望動機はAIに書いてもらうのがおすすめ
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職種別「体験から得たもの」の例文5選
次に、職種別に「体験から得たもの」の例文を紹介していきます。
自分の職種に近い例文を参考に、志望動機を仕上げましょう。
1つずつ解説していきます。
営業職での例文
営業職の志望動機では、数字や行動で裏づけた体験から得たものを伝えると説得力が増します。
志望動機の例文
貴社は中小企業向けのクラウド会計サービスを手がけており、プロダクト力と顧客基盤を活かした営業に携わりたいと考え応募しました。
前職では中小企業向けITツールの法人営業を3年間担当しました。
初回訪問で断られた先でも、課題をヒアリングして提案を組み直し、再訪することで受注につなげた経験があります。
顧客の言葉の裏にあるニーズを引き出す力を、この経験から学びました。
貴社ではヒアリング力を活かし、未開拓エリアでの新規顧客獲得と継続率の向上に取り組みます。
「断られた先でも再提案した」というエピソードが、体験から得たものを自然に示しています。
「提案力がある」と一言で書くより、採用担当者に実力が伝わる構成です。

行動の事実を具体的に書くほど、説得力は高まります。
参考記事:営業転職の自己PRの書き方4ステップと例文22選|未経験者向けのコツも紹介
事務職での例文
事務職の志望動機は、正確さや段取り力を具体的なエピソードで示すと効果的です。
志望動機の例文
貴社がバックオフィス体制の強化を進めており、事務スタッフを積極的に採用していると採用ページで知り、応募しました。
前職では営業部門の事務担当として、5名の営業スタッフの見積書・請求書・契約書の管理を一手に担当しました。
月末の請求処理が集中する時期に、処理順序を自分でリスト化してミスなく対応した経験があります。
優先順位を整理して正確に業務を進める力を、この経験から学びました。
段取り力を活かして書類管理や経費処理をミスなく進め、営業チームが本来の業務に集中できる環境づくりに取り組みます。
「月末の繁忙期にリストを自作して対応した」という体験が、正確さと段取り力を裏づけています。
採用担当者が「業務をまかせられる」とイメージしやすい構成です。
具体的な担当業務の規模(5名分)を入れると、説得力がさらに増します。
ITエンジニアでの例文
ITエンジニアの志望動機では、技術的な体験から得たものを、採用担当者が読んでもわかる言葉で伝えましょう。
志望動機の例文
貴社が業務管理システムの自社開発を手がけており、社会インフラに近いシステム開発に携わりたいと考え応募しました。
前職ではWebアプリケーションのバックエンド開発を3年間担当しました。
リリース後に発生した処理速度の低下をチームで調査・改修した経験があります。
原因特定から修正・テストまでを担当したことで、問題を切り分けて根拠をもとに解決策を選ぶ力を習得しました。
問題解決力を活かし、現場で使われるシステムの安定稼働と機能改善に取り組みます。
「処理速度の低下を調査し、原因特定からテストまで担当した」という一連の流れで、問題解決力を自然にアピールできています。
技術的な経験を非エンジニアにも伝わる言葉で書けている点が、この例文の強みです。

専門用語を使いすぎず、行動と結果を平易な言葉で書くと採用担当者に伝わりやすくなります。
参考記事:問題解決能力を使った自己PRの10の例文と24の言い換え表現|NG例文つき
サービス職での例文
サービス職の志望動機は、顧客対応の体験から得た気配りや対応力を具体的に伝えるのがコツです。
志望動機の例文
貴社のホテルがゲストへの細やかな対応を必要とする職場だと採用ページで知り、接客経験を活かせると考え応募しました。
前職ではビジネスホテルのフロントスタッフとして2年間勤務しました。
チェックイン・チェックアウト対応に加え、外国人ゲストへの英語対応も担当しました。
言葉が通じにくい場面でも、身振りや図を使って要望を引き出した経験から、言葉に頼らずに相手のニーズを読み取る力を習得しています。
読み取り力を活かして、国内外のゲストが快適に過ごせる接客を実践します。
外国人ゲストが設備の使い方に困っている場面で、図解メモを手書きして渡す対応が、この例文のエピソードに当たります。
採用担当者が現場での活躍をイメージしやすい構成です。
「言葉に頼らない対応力」という表現が、サービス職らしい体験から得たものを端的に示しています。
参考記事:ホテル業界の自己PRの書き方4ステップ!例文5選と2つの注意点
マネジメント職での例文
マネジメント職の志望動機では、チームや組織に関わる体験から得たものを伝えると、リーダーとしての実力が伝わります。
志望動機の例文
貴社が新規事業の立ち上げを積極的に進めており、プロジェクトを牽引するマネージャーを育てる環境があると説明会で伺い、応募しました。
前職では5名のメンバーを抱えるチームリーダーとして、週次の1on1と月次の目標設定面談を担当しました。
成果を出せないメンバーの原因を個別に分析し、担当業務の配分を変えることで定着率を高めた経験があります。
個人の特性に合わせてチームを動かす力を、この経験から学びました。
チーム運営の経験を活かし、新規事業チームのマネジメントを通じて組織の成長を支えます。
「目標未達が続くメンバーに週次で1on1を設け、得意な業務に配置換えした」という行動が、この例文のエピソードに相当します。
数字(5名・週次・月次)と行動の事実を組み合わせることで、採用担当者への説得力が増すでしょう。
「個人の特性に合わせて動かす力」という表現は、マネジメント職らしい体験から得たものをアピールしています。
参考記事:例文あり!マネジメント力を使った自己PRの書き方4ステップと言い換え表現
転職状況別「体験から得たもの」の例文3選
次に、転職活動中の状況別に例文を紹介していきます。
自分のケースに合った例文を参考にしてください。
1ステップずつ解説していきます。
前職の業務経験を活かして転職する場合
前職と同じ職種・業界へ転職するケースでは、培った業務経験を「体験から得たもの」としてアピールできます。
採用担当者は「即戦力として活躍できるか」を見ているため、前職の経験と応募先の業務を結びつけて書きましょう。
法人営業→法人営業の例文
貴社が中小企業向けのクラウド型会計ソフトを手がけており、拡販に携わりたいと考え応募しました。
前職では中小企業向けITツールを扱う法人営業として3年間、新規顧客の開拓を担当しました。
初回訪問で断られた企業でも、先方の課題をヒアリングして改善提案を持参して再訪しました。
粘り強く相手のニーズに寄り添うことで信頼を築けると、この経験から学んでいます。
新規開拓の手法を活かし、未取引の中小企業への提案活動から役立てたいと考えています。
「前職での具体的な行動」→「体験から得たもの」→「入社後の活かし方」の流れが明確な例文です。
前職と応募先の業務を結びつけると、採用担当者に即戦力のイメージが伝わるでしょう。

同職種への転職では、経験の具体性が採用担当者の安心感につながります。
異業種への転職を目指す場合
異業種への転職では、前職の業務内容が直接活かせないケースが多いです。
ただし、前職で得たスキルや考え方を応募先の業務に結びつけると、採用担当者に活躍イメージを伝えられます。
飲食業→人材営業の例文
貴社が飲食・サービス業界の求人に特化した人材紹介を手がけており、現場経験を採用支援に活かせると考え応募しました。
前職では飲食店の店長として5年間、スタッフの採用・育成・シフト管理を担当しました。
人手不足に悩む現場を経験したからこそ、求職者と求人企業の双方の課題をリアルに理解できます。
採用のミスマッチを防ぐには現場の実態を丁寧にヒアリングする姿勢が必要だと、この経験から学びました。
ヒアリングの姿勢を活かして、飲食・サービス業界の求人企業への提案と求職者へのサポートに取り組みます。
前職と応募先の「共通点」を見つけて書くのが、異業種転職の志望動機のコツです。
「採用面接で候補者の本音を引き出す」という行動は、飲食店でスタッフの悩みをヒアリングしてきた経験と重なります。
現場経験者だからわかることを体験から得たものとして書くと、採用担当者の納得感が高まるでしょう。
前職と応募先の共通点を見つけるには、以下の手順で整理してみてください。
共通点を見つける手順
- 前職の日常業務の書き出し
- 応募先のスキル・業務内容の書き出し
- 両リストの重なる部分の特定
- 重なった部分を一文にまとめる作業
ブランク期間がある場合
ブランク期間があっても、その期間中に得た経験や気づきを「体験から得たもの」として書けます。
離職中の過ごし方と前向きな姿勢を具体的に伝えることで、ブランクをマイナスに見せずに済むでしょう。
1年間のブランク→一般事務の例文
貴社が育児経験者の中途採用に積極的に取り組んでいると採用ページで拝見し、応募しました。
育児のため1年間離職していた期間中、家庭のスケジュール管理や保育園・医療機関との連絡調整を毎日こなしました。
複数のタスクを同時に整理して優先順位をつける習慣を、この期間に身につけています。
限られた時間の中で正確に業務を処理する意識が高まりました。
同時に、家庭でのタスク管理を通じて、サポート業務にやりがいと適性を感じると再確認しました。
この経験から、改めて事務職として貢献したいと強く考えています。
優先順位をつける習慣を活かして、正確で抜け漏れのない事務サポートで職場に役立てます。
保育園の送迎・病院の予約・役所への書類提出を同じ週にこなす場面で、前日夜に翌日のタスクを紙に書き出す習慣が、この例文のエピソードに当たります。
「ブランクがあった」という事実よりも「その期間に何を得たか」を前面に出すと、採用担当者の印象が変わるでしょう。
ブランク期間中の経験を志望動機に落とし込むには、以下の手順で整理してみてください。
手順
- ブランクの理由を一文で簡潔に触れる
- ブランク期間中の継続的な取り組みの書き出し
- 身についた習慣や考え方を一言で表す作業
- 応募先の業務と照らし合わせ、活かせる部分の特定
採用担当者が落とす「体験から得たもの」のNG例文
次に「体験から得たもの」のNGの例文も見ていきましょう。
自分の志望動機と照らし合わせながら確認してください。
自己分析をしないまま書いたNG例文
自己分析が不十分なまま書いた志望動機は「誰でも書ける内容」になりがちです。
以下はNG例文です。
NG例文
前職では営業職として3年間働いており、お客様と話すことが好きでした。
体験を通じて、人と関わる仕事にやりがいを感じると気づきました。
貴社も人と関わる仕事なので、ぜひ活躍したいと考えています。
「体験から得たもの」が「人と関わる仕事が好き」という曖昧な感想にとどまっているのが問題です。
「好きな理由」も「どんな場面で強みを発揮できるか」も書かれておらず、採用担当者には強みも入社後のイメージも伝わりません。
自己分析を深めるには、以下の問いに順番に答えてみてください。
| 問い | 具体的な内容 |
|---|---|
| ① 楽しかった場面はどこか | 初対面と打ち解けた瞬間・課題を解決した場面 |
| ② なぜ楽しかったのか | 相手の表情が変わるのが好き・達成感が大きい |
| ③ 好きな理由と結びつく強みは何か | 相手の話をよく聞く・言葉を状況で選ぶ |
| ④ 強みを活かせる応募先の場面はどこか | 新規顧客との関係構築・クレーム対応 |
4つの問いに答えた内容を志望動機に組み込むことで「誰でも書ける内容」から「自分だけの体験に基づく内容」に変わります。
修正後の例文を見てみましょう。
修正後の例文
初対面の法人担当者と商談を重ねるなかで、相手の課題を言語化して提示することで信頼を得られると学びました。
さらに「この強みを、貴社の法人営業における新規開拓の初回提案場面で活かしたい」と続けることで、採用担当者への伝わり方が変わります。
体験だけ書いて学びを省いたNG例文
体験のエピソードを書いても、そこから得た学びが抜けていると、採用担当者には「ただの自分語り」に映ります。
以下はNG例文です。
NG例文
前職では3年間、食品メーカーの営業として40店舗を担当しました。
新規取引の開拓にも取り組み、初回訪問で断られた店舗にも何度も足を運びました。
こうした経験があるため、貴社の営業職でも活躍できると考えています。
体験の内容は具体的ですが、「その経験から何を学んだか」が一切書かれていません。
採用担当者が知りたいのは「何をしたか」だけでなく「体験から得たものを入社後にどう活かすか」です。
体験に学びと活かし方を加えるには、以下の3ステップで文章を組み立ててください。

①→②→③の順に書くことで、採用担当者に「体験を活かせる人材」として伝わります。
②「学び」を書く際は「〜と気づいた」「〜と学んだ」で締めると、体験と学びの区切りが読み取りやすくなります。

書き終えたあとは、体験・学び・活かし方の3点がそろっているか見直してください。
企業研究をせずに書いたNG例文
企業研究が不十分な志望動機は「どの企業にも使い回せる内容」になります。
以下はNG例文です。
NG例文(志望動機)
前職の営業経験を通じて、提案力と粘り強さを身につけました。
体験から得たものは、お客様の課題を丁寧にヒアリングして解決に導く力です。
貴社は成長中の企業であり、その力を活かして活躍したいと考えています。
「成長中の企業」という表現は多くの企業に当てはまるため、応募先への熱意がまったく伝わりません。
「体験から得たもの」は書けていても、応募先ならではの理由がなければ採用担当者の目には止まらないでしょう。
応募先ならではの理由を見つけるには、以下の情報源を順番に確認してください。
| 情報源 | 確認するポイント |
|---|---|
| 採用ページ・求人票 | 体験と重なる業務内容や求める人物像 |
| 公式サイト | 注力事業や最近の取り組み |
| 代表メッセージ・会社概要 | 価値観や事業の方向性 |
| 口コミサイト・業界ニュース | 他社にない独自の強み |
例えば、介護用品を扱うメーカーの営業職に応募する場合、採用ページに「在宅介護市場への注力」と記載があれば、次のような一文が書けます。
例文
前職の医療機器営業で培ったヒアリング力を、貴社が注力する在宅介護向け提案の場面で活かしたいです。
「成長中の企業」という表現との差は明らかです。
調べた情報は「自分の体験から得た強み」と照らし合わせて「なぜ他社ではなくこの企業なのか」を一文で言えるようにしてから書き始めてください。
志望動機をうまく書けないときはAIに書いてもらおう
「例文を参考にしても、自分の転職状況にぴったりの文章がまとまらない…」という方は、「HelloBoss」を試してみてください。
転職の経緯や希望職種を入力するだけで、AIが状況に合わせた志望動機を自動で作成してくれます。

無料で利用できるので、さっそくインストールして使ってみましょう。
転職の履歴書「体験から得たもの」に関するQ&A
転職の履歴書で「体験から得たもの」を書く際に、よくある質問に答えていきます。
書くべき体験が思い浮かばないときはどうする?
体験が思い浮かばないときは、過去の仕事を振り返る切り口を変えてみてください。
「成果を出した経験」だけを探そうとすると、なかなか見つかりません。
以下の表の問いかけを手がかりに、日常業務のなかから体験を掘り起こしましょう。
| 振り返りの切り口 | 具体的な問いかけ |
|---|---|
| 苦労したこと | 仕事で一番しんどかった場面はいつか |
| 改善したこと | 非効率だと感じて自分で変えたことはあるか |
| 褒められたこと | 上司や同僚に評価されたのはどんな場面か |
| 失敗から学んだこと | 失敗して次から変えた行動はあるか |
| 長く続けたこと | 3ヶ月以上継続して取り組んだ業務は何か |
「毎月の報告書作成を効率化するためにExcelのマクロを独学で覚えた」という日常的な出来事も、立派な体験です。
「体験から得たもの」として書けるエピソードは、特別な実績でなくても問題ありません。

5つの切り口を1つずつ試していくと、書ける体験が見つかるでしょう。
アルバイト経験しかなくても「体験から得たもの」は書ける?
アルバイト経験しかない場合でも「体験から得たもの」は書けます。
アルバイトで得た学びを、応募先での活かし方と結びつけて書きましょう。
飲食店でのアルバイト経験をもとに、接客業の正社員へ応募する場合の志望動機は以下のとおりです。
志望動機の例文
大学在学中に飲食店のホール業務を2年間続けるなかで、お客様の表情や注文のタイミングを先読みして動くことがお客様の満足につながると学びました。
繁忙期に1人でテーブル10席を担当した経験から、優先順位をつけて動く段取り力も身につきました。
貴社の接客スタッフとして、先読みする姿勢と段取り力を活かし、リピーターを増やすことに取り組みたいと考えています。
アルバイトで得た体験でも、学びと応募先での活かし方を明記することで、採用担当者に伝わる志望動機になります。
正社員経験の有無より、体験から何を学び、入社後にどう活かすかを具体的に書いてみてください。
参考記事:例文18選付き|履歴書の自己PRでアルバイト経験を伝える書き方
まとめ「体験から得たもの」で転職を有利に進めよう
最後にもう一度、転職の履歴書に「体験から得たもの」を書くコツをまとめておきます。
「体験から得たもの」を書く4つのコツ
- 「体験から得たもの」は志望動機に書く
- 具体的なエピソードと数字で説得力を出す
- 体験から得たものを仕事への再現性につなげる
- 自己PRと一貫性をもたせる
「コツを押さえても、自分の言葉にまとめるのが難しい…」という方は「HelloBoss」を使ってみてください。
経歴や希望職種を入力するだけで、AIが志望動機を自動生成してくれます。

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あなたの体験が採用担当者に正しく伝わり、転職活動がうまくいくことを応援しています!
